小ネタ | ナノ
ネタ帳


2016/07/09
おそ松小ネタ その1

タイトル:六つ子の逆襲〜ニートの力舐めんなよ〜
 

・念願の彼氏ができた夢主。そんな夢主たちを妨害しようとする六つ子と夢主の攻防。
最終的には彼氏を陥れて別れさせた挙句、全員の彼女として夢主を縛り付けるエンドで。
 
「あのさ、言いにくいんだけど……私の彼氏が“幼馴染の男が多すぎるのが嫌だ。というか全員ニートってやばくない?”って言われたの。本当に申し訳ないんだけど、あんたたちと会うのやめるわ。連絡もしないで。幼馴染って関係は今日で終わりだから」
 
この年でさ、突然友人失うことってフツーなくない?
唖然とする俺から視線を逸らした彼女はそのまま足早に立ち去っていってしまった。短く切られた髪が風に遊ばれていて、柔らかい彼女の髪に触れたいと思っていたひそかな欲望はやっぱり欲望のままで終わる。それは愚か、二度と会うなとか。
……まじでふざけんな。
 
「緊急徴集。これから松野家緊急会議を始める。司会は俺、松野おそ松で。書記はチョロ松な」
「紹介に預かった松野チョロ松です。……じゃなくって、兄さん、なにさ緊急会議とか」
「聞いてくれ兄弟たち! 実はあいつから、かくかくしかじかなことを言われて」
「「「「まじか!?」」」」
「いや、それじゃあ分かんないから。収拾するの面倒だからお前らも悪ノリしないで」
 
チョロ松の視線が先ほど以上に鋭くなったので、改めて本題に入ろうと思う。
議題はずばり、ほんの数十分前に言われたあいつからの言葉だ。
始めはあいつに彼氏ができたのかということで三者三様の反応を示していたが、すべて話し終えた後のこいつらの顔を見て、やっぱ六つ子だなって感じたわ。
 
「え、なにそれ。ひど過ぎじゃない?」
「彼氏大切すぎて友達やめるとかまじでクズ。下衆すぎるでしょ」
「……ブチ犯す」
「待つんだブラザー! きっと彼女にもなにか事情が」
「「「うっせー、クソ松!!」」」
「あ、ハイ」
 
全員でカラ松を黙らせた所で、話の大筋に戻ろうと思う。
まず俺らという幼馴染が居ながらなんで外部の男に走ったのかも謎だし、男の偉そうな感じが鼻につく。え、お前俺らのなに知ってんの状態だ。
 
「此処で司会のおそ松兄さんからお前たちに提案がありまーす」
「なんすか、なんですかい?!」
「よし、あいつの彼氏殺そう」
「いや、待って! よく考えてよ。犯罪者になったら本末転倒でしょ。せめて半殺し程度にして彼女には二度とこんなことがないように灸を据えようよ」
「さらっとひどいこと言ったなチョロ松」
 
一番常識人のフリして、一番性根が腐ってるからな、チョロ松のやつ。
そんなことを言えば議題からそれるから口が裂けても言わねーけど。つか、いまはチョロ松と喧嘩してる場合じゃねえし。
 
「あいつを僕たちの彼女にすればいいんじゃない?」
 
今までほとんど口を開いていなかったものの、空気だけでわかる。たぶん一番、一松がいきいきしてるわ。
次の獲物が決まったように瞳孔を縮ませる兄弟の提案に俺たちは全員で右手を挙げた。
6本の右手。全員が一松の意見に賛同したということだ。
 
「よしっ、ならまずは彼氏を半殺しにしよう。なにか効果的な方法はあるか? 一松」
「ヒヒッ、僕を頼るとかおそ松兄さんも相当のクズだね。……まあ、彼氏モドキにはきっと肉体的なダメージより精神的にクるやつのが良いと思うんだよね。精神的に潰したほうが立ち直りも出来ないっていうか」
「なるほど。精神的なダメージか」
「学生時代のネタとか引っ張り出して来たら面白そうだね。今はSNSで個人情報なんて無に等しいからそこらへんはどうにでもなりそう。僕の得意分野だし請け負うよ」
「うわ。トッティもなかなかエゲつない」
「はいはいはーいっ! おれもいいっすか?」
「よし、十四松。お前からは妙案を期待してるぞ!」
「さっきの一松にいさんの言葉でぴんときた! ○○ちゃんをー、フクジュウさせてー、みんなで肉便器にしよ♪」
「「「「おめーが一番怖いわっ!」」」」
「というか語尾の音符なに。怖いんだけど」
 
 
とかいう感じで。
ニートの暇さを武器に情報収集をして男と夢主を追い詰める感じだったらいい。
オチは夢主の一番になりたいと取り合って六つ子同士で喧嘩する、みたいな。



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