懺悔









気恥かしそうに、そして小さく微笑を浮かべながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と王道な返事をくれた彼女に柄にもなく心の底から笑みが零れた



でもそれは今は昔の話で今の俺達には微笑ましい思い出の面影すら無い。



付き合って間もない時、毎日が楽しくてくだらない日々に彩が増した
でもその色は徐々に暗くなって今は底沼の闇に浸かっている様なそんな気分





愛があるからこそ執着し、想いが大きいからこそ束縛する。
でもそれには限度と言うものがあって、制御するのは困難

俺にとってのなまえの存在は自分では制御出来ない程大きいものになった





「やめて」と請う彼女を何度見下しただろう。振り下ろされる右手に怯える彼女に何度優越感に浸ったのだろう。ありがちなDV男の様に散々殴っておいて何度震える彼女を抱き締めて「愛してる、ごめん」と許しを請ったのだろう。






「真くんは寂しいだけなんだよね」

「そうだよ……、なんて言う訳ねえだろ」

「じゃあさっき私の胸に耳をあててたのは何?」

「…………………」

「怖かったんでしょ。私が居なくなるのが、いつもそうだよね。たくさん傷付けるけど最後にはいつも私の胸に耳をあてて、それで「ごめん」って言ってるの私知ってるよ」

「黙れ」

「私が死ぬのが怖い?」



















また同じ事の繰り返しで花宮は再び彼女の首に手を掛けるが彼はなまえの目尻に涙が浮かんだ途端手を解くのだ。











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アヲ様へ




いつも主サイトへの訪問ありがとうございます
こんな駄目作を好んでくれるアヲ様に感謝の気持ちでいっぱいです

移転前のサイトの小説はもう削除してしまいました。申し訳ございません


お礼といってはなんですが感謝の気持ち受け取ってくれると有難いです。



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