濡れて、堕ちて、依存。










口付けも性行為も愛を囁くのも何の意味もない




愛してる、って証明したいなら










「死んでみせて」

「え、」





白石の唐突な言葉に驚きを隠せないのも当たり前だ。

恋人のなまえに死を迫るのだ

反応に困る彼女は小さく難しい微笑を浮かべて白石の顔を除くと白石の顔が険しくなり低い声色で「俺は本気で言ってるんやで」と後押しした

至って白石の目は本気だ






「もしかして死ぬのが怖いん?それとも嫌?」

「そ、そりゃ、……ね」

「何や俺の言う事聞けれへんの?俺の事好きや無いんちゃう」

「いや白石くんのことは好きだよ、でも、ほら…………ほら、」




必死に言い訳を考える

一瞬でも目を泳がせてみれば白石に言い寄られ痛い目に遭うのが目に見えているので頭をフル回転させ、どうにか言葉を紡ぐ






「死んじゃったら白石くんと話せないから寂しいよ」





咄嗟に出た彼への熱い恋慕を表す言葉に白石も満更でもない表情を浮かべる。
当のなまえは白石のご機嫌を取るのもお手の物と言った感じだ


寂しそうな子うさぎの様な表情をすると白石は彼女の髪を掬い、慈しむ様に撫でてみせた





「なまえは可哀想な子やな、俺しかおれへんもんな。なあ、そうやろ?」

「そうだよ。私には白石くんしかいないの、…だからお願い。私を捨てないで、」







最後に「ずっと一緒に居たい」と付け加えると白石は理性が持たないのか彼女を床に押し倒し首元に吸い付き所有の証を付けてみせた。

それだけでは済む筈もなく身体のいたるところに口付けを落とし、啄む様に所有の証を付けたり、舌を這わせたりする






「恋愛ごっこやと俺でも分かっとるから、」





でも、






「それでもええから、触れさせて」














(彼女に彼への愛など微塵も無い。)
















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リクエストには白石でハリポタパロと表記されていたのに
申し訳御座いません。








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