俺の彼女は超可愛い!!!

どれくらい可愛いかって言うともう言い表せないくらい可愛い。
世界中の奴らに俺の彼女だどうだ可愛いだろ羨ましいだろと言いふらして回りたいくらい。

でも他の奴らに見せびらかせて惚れられても困るからそうはいかない。

自慢したいけどしたくない。

難しい。恋ってままならない。






「赤也さん?」

「んあ?」

俺を現実に引き戻すべく桜乃が俺の名前を呼ぶ。
不意打ちで思わず変な声が出た、かっこわりい。

「赤也さん私の話聞いてました?」
「えーっと、ごめん」
「やっぱり…」

はあ、とため息を吐く。そんな姿も可愛く思える。これもう病気の域だ俺。

「何で笑ってるんです…?」

「え」

え?俺笑ってる?無自覚だったため思わず自分の顔をぺたぺた触る。
その所作がどうやら自分をからかっている、ととったらしい桜乃が口を尖らせながら非難する。

「赤也さんは私をいじめて楽しいんだ…」
「そんなことねーって!」

嘘だけど。本当はちょっと楽しい。
ふくれ面の桜乃。可愛い。こんな表情も彼氏である俺の特権だなって。うん、ノロケ。

「また笑ってる〜〜私真面目なお話してたんですよっ」
「だから聞いてなかったんだって」

ぽかぽかと俺の胸の辺りを叩いてくるが全然痛くないし怖くない。それどころか微笑ましくてまた笑ってしまった。

「〜〜〜〜〜〜っ!!もうっ知りませんっ」


やべ。やりすぎた。
言って桜乃は自分に背中を向ける、が後ろから見える耳が真っ赤だ、可愛い、いやそうじゃなくて。


「ごめん桜乃。悪かったって。許して。」

「…………………」

「桜乃」

「…………………」

「どうしても駄目?」

「………………う」

きゅーんとでも言う擬音が付きそうな甘え声を出してみる。(自分でやってちょっときもい)
途端桜乃の肩がぴくんと跳ねた。
知ってる、俺に甘いのだ桜乃は。

「許してくんない?」

「………………………許します」

まだ何か言いたそうな顔ではあったがその言葉と共にこちらに振り向く。
その顔も可愛くて愛おしくて思わず抱き締める。

「サンキュー!」

「わっ!っもう…仕方のない人…」


そう言って笑う桜乃の顔が凄く綺麗だったからやっぱり誰にも見せたくないなあ、って思ったんだ。







----------------------------------------------

可愛い可愛い言い過ry
さすがにバカップルすぎた。やだこの子ら恥ずかしい…
一番恥ずかしいのは私ですね…。
オチが行方不明。
2012.0715




第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -