『とりあえず、まあ。 2』
「もういいだろう」
佐久間がアフロディの口から自身を抜いた。
後ろからじゃあんまり見えないけど、口の周りに精子がベッタリくっ付いててエロかった。
俺はさっき佐久間が犯してる所を見てた時からの我慢が弾けて、アフロディの尻をめがけて腰を打ち付けた。
「あ゛ぁああああぁあぁぁああー―……っ!!」
ガラスが揺れるくらい、大きな声だった。
アフロディは軽い痙攣を起こしながら、狂った様に叫んでいる。
「ぁあああ……!! あ、あ゛、あっ、あ……っ、ひ……ぐ……っ」
まるで、これから死ぬみたいに…。
「も……壊れっ、ちゃうぅ……からぁあああ……っ!!」
―――パァン、パァァアン
ビチャビチャといやらしい音と肉と肉がぶつかる音がする。
アフロディの声はもう耳に入らない。
半白目になりながら何か言ってる。
“た”“す”“け”“て”
口はそのように動いてた。
腹が立った。
なんで、佐久間はよくて、俺だけそんなに拒むんだよ。
俺はアフロディの髪の毛を鷲掴みにした。
「かは……っ、あ、ぅう……っ」
「……」
「やめ……て……」
「……死ねよ」
快感で。
快感で死んでしまえ。
無意識に抜いては差して、抜いては差してを繰り返した。
何分かわからないけど。
その内来そうになって、俺は果てる瞬間にアフロディの顔の前で性射した。
ベトベトになる綺麗な顔。
カメラで撮った。
うずくまって泣いているアフロディに佐久間が言った。
「人に言ったらこれ、お前の学校にばらまくから。あとは……ネットでも流そうかな……?」
佐久間はアフロディのお腹を一度蹴って
「行こう」
と、短く言ってトイレから出てった。
かわいそうだ、なんて思わなかった。
泣いてるアフロディに笑いながら言う。
“どうした? お腹でも、痛いの? ”
「……ふ、は…ははははは…っ」
外はもう暗かった。
とりあえず、まあ……そんな感じ。
(2012.09.22)
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