『God Knows 1』

「挿入れないの?」
「……っ」

アフロディを押し倒して、俺が上になってる体勢にて、彼に聞かれて俺は急に口ごもる。

何故こんな事になってるかと言うと、放課後にアフロディが掃除をサボって部室に来ている所を偶然発見したとこから始まる。











「アフロディ……?」
「あ、ヘラ! 掃除終わったの? 三年生は楽でいいねっ!」
「……ああ、お前は?」

少し間を開けた後、アフロディが口を開いた。

「僕はサボリだけどね」

悪気など全く見とれない微笑み。

「あのなぁ……」

目を瞑ってため息を吐いたあと、文句の一つでも言ってやろうとしたが、アフロディに目を戻した時にはアフロディはもう既に着替え始めていた。

「おいアフロ……――っ」

そこまで言って、肩に手を置いた瞬間にアフロディが肩を竦めた物だから
座って密着する形になってしまった。

近くで見るアフロディの顔はやっぱり綺麗で
肌も白くて
まつげが長くて
目も大きくて
唇も、柔らかそうで…

その赤いクッションのような唇に、いつの間にか俺は自分の口を重ね合わせていた。

自分でもその行動力に驚いているのに、アフロディは全く驚きはせず
拒否する訳でなく

俺の胸元に手を伸ばし、服を軽く掴む様にして握った。

アフロディのそんな仕草に甘えて口に舌を入れると、アフロディの口から甘い声が漏れた。

「ん……っ、ん……ふぅ……」

やばい、本気になりそう。
いやいや部室で?誰か来たら?見つかったら?訴えられたら?強姦罪とか問われるのだろうか…。
いや、そもそもコイツ男だし。
強姦罪にはならないよな…?いや、強漢罪?そんなの聞いた事……――

そんな妄想をしていると、アフロディに引っ張られ押し倒す体勢になってしまった。

「ねぇ…挿入れないの…?」

少し熱を帯びた顔で見つめてくる。

「……っ、挿入れる、よ……。」

中途半端に脱いでいたアフロディの服に手をあてスパッツと下着を剥ぎ取った。

「アフロディ…っ」

目を瞑って、俺が行動を起こすのと待っていたアフロディにもう一度キスをしようとした時、

「――――」
「――」

複数の足音と共に部員達が集まる声が聞こえた。

「……!!」

しばらく声を殺して身を潜めていたが、俺はアフロディの体を起こしてロッカー越しに隠れた。

「……ヘラ?」

心配そうに見つめるアフロディの耳元で呟いた。

「……気付かれたくなかったら声を出すな」

部員に入り込んで来た部員達の着替える音と共に自分のズボンと下着を下ろして、アフロディを四つん這いにした状態で、

自身をあてがい、一気にねじ込んだ。

「  ――‥…っ!!」

アフロディが声にならない声で喘いだ。

「(……キツいっ)」

すっかり膨張しきったそれにアフロディの穴は小さすぎて悶えた。
少し身動きをしたらアフロディが高い声を出した。

「んぁあ……っ!!」

俺はハッとしてとっさにアフロディの口を手で塞いだ。

「………んぅ」

少し落ち着いたあと手を離してやればアフロディはふさぎ込んだ。
肩で息をする小さい背中。
突き出したお尻の奥がヒクヒクとしているのを俺は感じてた。




もっと、もっとアフロディの深くを知りたい。



そんな事を考えてからは早かった。
さっき脱ぎ散らかした服の裾をアフロディに噛ませた

「……声、出すなよ。見つかったら嫌だろ……?」

アフロディの耳元で囁いて、彼が頷くのを見ると俺はアフロディの両手首を掴み体を反わせ最奥まで貫いた。

「――……っ!!」

掠れ切った声にならない声に似た悲鳴。
まるで強姦してるみたいだとか、後ろから見たアフロディがとても女性らしくて更に興奮を覚えたとか

何も頭に入らなくて

ただただ揺らして欲望を降り散らした。
無意識に腰を揺らしていた時に一度、アフロディの体が跳ねて痙攣し床に倒れた。

果てたのだ、と理解した。


我に返ると部室にもう声も音もない事に気付いた。

「ごめん……」

小声で言ってアフロディの口の布を取ってやった。
あまりにもアフロディが力なく肩で呼吸をするものだから、自身を抜き取った。

「……ヘ、ラ……っ」

抜いた後、アフロディは急に俺の方に体を向けて足を広げた。

「……な……っ?」
「…ヘラ、まだイッてないでしょう?」

そして恥ずかしそうに顔を赤らめながら言葉を紡いだ。

「……いいよ、君が……満足するまで。僕も、ヘラの顔が見たいから……っ」
「……っ!!」

俺は獣のごとくアフロディの足を両手で掴み、無理矢理足を開かせた。

「……っ」

アフロディが目を強く閉じた。

「照美…」


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