「どうゆう事だよ…」
銀髪の男:ギントキはその場に呆然と立ち尽くしていた
彼の目の前にひろがるのは赤い大地
かつて“緑の国”と呼ばれていた土地だった
今そこは、劫火にのまれ、美しかった町並みが嘘の様に消え去っている
「…っ」
ギントキはこの国にいる恋人に会いに来たのだ
そのはずだったが、それどころではなくなった
この国の現状からして、彼女の無事は保証はない
「嘘だろ…なぁ…」
ギントキはある家の前でしゃがみ込んだ
燃え堕ちて形がない、もはや彼女の姿を探すこともできないだろう
「誰が…誰が…っ」
拳を握り、かつて緑の国の旗がたっていた城を見上げる
そこには高らかに、城下を見下げるが如く、“紫の国”の旗がたっていた
「紫の…」
ギントキが呟いた時だった
「おい!」
「あ?」
いきなり呼ばれ振り返るとそこには黒衣を纏った男:トシがいた
その隣には同じ黒衣を纏った少年:ソウゴが
「もう我慢ならねぇ」
「旦那もそうでしょう?」
「…」
二人の言葉にギントキは立ち上がった
「あぁ」
静かに一つ返事をしただけだった
戦争開始
「どうゆう事…?」
「“銀の国”及び“黒の国”が我が国に宣戦布告。抑え切れません!」
私の国が攻撃されてるという報告がはいった
多勢に無勢、交戦してはいるけど、現状は悪くなる一方
「いかがなさいますか」
「…戦いなさい。私のために」
私の言葉を聞いて大臣は出ていった
「ほらな」
隣にいたシンスケは私に向かって言った
(もう遅いわよ)
(止まらない)
−−−−−−−−
もうそろそろ完結かしら
2011*11*26
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