「先ぱーい。今日は何ですかァ」


「君らは始業式まで私に部活をしろと?」


「もちろんです!」




騒がしい始業式が終わって早速帰ろうとした私に、部活の後輩達が声をかけてきた


当然部活なんかするつもりなかったから、材料を用意してるわけじゃない

まぁ、調理室に何かあるんだったら別だけど…



「君ら作る気ある?」

「「もちろんですっ」」



私が尋ねると後輩達は元気よく返事をした

可愛いったらない


「じゃ、調理室行ってみよっか」



私が言うと後輩達がついて来る

まぁ、いつもの光景だけどね


調理室の棚を見ると買い置きの小麦粉が置いてあった

これでバターでもあれば…と思って冷蔵庫をあけたらクリームチーズも入ってた



「よし。チーズケーキにしよう」


「やったー!」



あ、言い忘れたけど私達は調理部です





と、いうわけで集まった部員でチーズケーキを作ることになった

うん、家に持って帰って紅茶と一緒に食べよう。そうしよう。



出来上がったチーズケーキを切り分けてたらいきなり声をかけられた


「何作ってんだぁ」


「あげないわよ」



声ですぐに晋助だって分かったから即答してやった

少しムスッとして晋助は私の頭に顔を乗せるようにもたれ掛かって来た



「まだ何にも言ってねェだろうが」


「じゃあいらないの?」


「いや、いる」


「いや、あげないけどね」




そんな会話をしてる私達を見て部員が目をキラキラさせてる

これもまたいつもの事



「高杉先生、よかったら食べてください!」

「私のもっ」



顔がいい晋助はなかなか生徒に人気がある

その人気故に、保健室はいつもサボりの女子が溢れている



「ありがとな」

「///」


晋助は後輩達に色っぽい笑みを向けた

むろん後輩達は一同赤面


可愛い後輩に色目を使わないでほしいな、まったく



「帰る時保健室寄れ。送ってく」


「一人で帰るわよ!」



晋助はヒョイッと私の分のチーズケーキをつまんで調理室を出て行った

私のチーズケーキ!!


後輩から貰ってただろうに、なんでわざわざ私のを!!!



「はい、皆片付け終わったら、各自チーズケーキ持って解散っ。好きな先生でも先輩の所でも行っておいで」



手を叩きながら言うと、皆はにぱーっと笑ってチーズケーキを持って我先にと走りだした



「先輩ありがとうございましたー!」

「流石先輩!」

「先輩神っ」


「…ι」





さん



(先輩のおかげで料理上手ってアピールできてますっ)

(たまには一人で作ってわたそうねー?ι)







調理部部長のヒロイン
部活で作った料理の9割が先生のお腹にはいるVv



2011*12*01

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