「おい、起きろ」

「ん…」



なにさぁ…

もうちょっと寝かせ…



−−むにゅ



「早く起きろペチャパイ」

「…!?」













「ママ!なんで晋助、勝手に部屋にいれるの!?」


「あら。だって、晋助君が真菜ちゃんのホットケーキ食べたいって言うんですもの」


「ママが起こしに来ればいいじゃない!!」



只今、朝5:00。

朝っぱらから晋助にセクハラを受け、悲鳴をあげて枕を投げ付けた

それから何故、晋助が私の部屋にいるのかママに真相をきいた


因みに。ママって呼びたくないが、呼ばなくちゃママは怒る

怒ったママは誰よりも怖い……

ま、それはおいといて。



「なんで、私がわざわざ晋助のために忙しい朝にホットケーキを焼かなくちゃいけないの!?」



今日は平日でいつも通り学校があるし!

なんか今日、雨降ってるから自転車でいけないし!

満員電車に乗らなきゃいけないのにッッ!

なんで晋助のためにホットケーキを焼かなくちゃいけないッッ!?



「そんな事言っちゃダメよ、真菜ちゃん。今朝は車で学校まで送ってくれるっていうんだから…」


「何それ」



ママの台詞に首を傾げてみせた


それとほぼ同時

背後からどすの効いた声が聞こえた



「よくもやってくれたな、真菜ちゃんよォ」

「ひゃあッッ!?」



耳に息を吹き掛けられて思わずへんな声を出した

つーか、ママの前でセクハラするなぁぁあ!!!



「色気のカケラもねぇ真菜を、痴漢する物好きがいないとも言い切れねーからな」


「…それは悪口か」



色気のカケラも無くてすみませんでしたね…



「さっさと作れ。」

「嫌!!」



そう言い放って階段を駆け上がって部屋に戻った

鍵をしっかり閉めて、制服に着替える



…あぁ、雨だ…

満員電車イヤだなぁ

でも晋助に送ってもらうのも癪だしなぁ



着替えを済ませて、鞄を持ってドアを開けた



「…」


−−パタ..ガッッ!



「おい…。何、勝手に閉めてやがる」

「…別に」



ドアを開けたら目の前に晋助がいた

閉めようとしたら、晋助が無理矢理ドアをこじ開けようとしてくる…

ウザイ。死ねよ。



「お前が死ね」


「いつの間に読心術を…!」


「声でてたぞ」


「あらま。」



とかいう会話をして晋助を押しのけて一階におりて行く

むろん晋助もついてくる



「ママぁご飯は?」

「え?ホットケーキ作るんでしょ?」


…ちっ

作らなきゃ私の朝ご飯も抜きか…ツライな



「おい、早く作れよ。新学期早々遅刻するつもりかァ?」


「……ちゃんと送ってくれるんでしょうね!?」



私がきくと晋助はニタリと笑ってあぁ、と返事をした





雨と幼なじみと朝ご飯




(ほい、ハチミツ)

(ん、)

(口ついてるし)

(んぁ?)

(あらあら、新婚さんみたいねVv)

((はぁ!?))






例の如く妄想暴走

2011*10*03

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