世間はクリスマスカラー一色


晋助が向こうに行って何ヶ月たった?

晋助は向こうで頑張ってるかな…いや、美人ナースと楽しんでるのかもしれない

あ、なんかイライラしてきた



そんな事を思いながら家に帰っていたはずなのに、気づいたら晋助の家の前に来ていた

鍵は預かってある。鍵を開けて中にはいると、案の定シーンとしていた


晋助の部屋にはいるけど、居るはずもない


「はぁ…」


ため息をついてベッドに飛び込む


あ…晋助の匂いがする…

って、私ヘンタイじゃんっっ


なんて思ってたのにも関わらず、晋助の匂いに妙に落ち着いて、うとうとしてしまった



***



「おい、ばか」

「ん…」


ギシッとベッドが軋む音と、晋助の声がして目が覚めた

眼を開けるとそこには晋助がいて…夢?あぁ、夢でもいいや



「お前、男のベッドで寝るなんて無防備極まりないな。それとも誘ってんのか?」


「…っ」



唇を舐められて意識ぐハッキリとする


「な、なんで///」


急に今の体制…晋助に押し倒されている様な体制が、恥ずかしくなって顔を背ける

晋助は意地悪そうに笑いながら、無理やり私の顔を向けさせる



「クリスマスだからな…会いに来てやったんだよ」


「なっ…そんな…」



そんな簡単に会いにこれる距離じゃないのに…私に会いに来てくれた…?

嬉しいさと恥ずかしさでいっぱいになった


「ちょっと大人っぽくなったな…」

「そんなこと…」


そんなことない。と言い終わる前に晋助に口を塞がれた

いつかしたことがある様な、理性が溶け出しそうな甘い深いキス


「んっ…晋…」

「拒否権なんかねェ。お前がここで寝てんのが悪い」


そう言いながら晋助の手が制服のリボンを解いた


「黙って抱かれろ」









「ん…」


目が覚めると朝だった。

晋助もいない。


え?もしかして…全部夢?



「あ…」




(ふと見た指に)
(紫の石がついた指輪が光った)







2013.02.01 執筆

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