「あー、次英語かぁ。サボろっかなー」

「え?でも高杉先生じゃないじゃん」

「そっか高杉先生いないんだ」

「なんか寂しいよね」

「サボりがいがないよねー」



廊下ですれ違う女子達が話しているのがいやに耳につく

実際私に対しての当て付けでわざと言っている子達も少なくないだろう



「…はぁ」



調理室に飛び込んでため息をつく

誰もいない調理室で部活の準備を始める



さて、今日は何作ろうかな

チーズケーキ?マカロン?フォンダンショコラ?



『ホットケーキ焼けよ』



あー…久しぶりに皆でホットケーキ焼こうかな

おやつと言うより、私からしたら朝ごはんなんだけどね…



『学校まで送ってやるから』



そういや雨降ってる。傘持って来てないのに…



『真菜…』



「もう煩い…っ」



晋助の声が聞こえる…

ここにはいないのに。分かってるのに



「会いたいよ…っ」


そういえば、晋助と今まで離れた事がなかったんだ…










(何の為にお菓子作るんだろ…)






2013.02.01 執筆

BackTOP
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -