「生徒会長!!今日もお美しいですねッッ」

「会長は本が好きと聞いて…。これをッッ!!」

「自分はエプロンを」

「会長っ。今日、頑張ってください!」


教室に入るやいなやコレだ

なんなんですかね、この男子達は…

私にこびを売れば何か利益があるとでも思っているのでしょうか…


「私は美しくなんかありません。本は好きですが、交流のない貴方方から物を貰う訳にはいきません。」


私がそう言うとみんな残念そうに肩を落とした




「でも…今日の集会は頑張ります」




頑張ってと言われた事に対しての返事をすると、そこにいた全員が顔を赤らめた

なぜ…?




「真奈美…おはよう」

「おはよう、九ちゃん」


男子生徒を教室から追い払っていると、九ちゃんが来た

私が唯一、タメ口をきく人といってもいい。


「また…大変だな」

「うん。私の所に来る暇があるなら、少しは勉強すればいいのに」


これは素直な私の見解

私なんかの近くにいても利益なんて生まれないんだから


「そうか?僕は真奈美は可愛いと思うが」

「またまた。九ちゃんの方が可愛いから」


私がそう言いながら笑うと微かに九ちゃんの頬が赤らんだ

どうしたのかな…?

少し首を傾げて見せると、九ちゃんは思い出したように口を開いた




「真奈美、今日は眼鏡じゃないんだな」

「あ…そうなの」




流石、九ちゃん!

銀八先生も土方先生も気付いてくれなかったの!



「新しくコンタクト買ったから」

「あぁ。先生が割ったからな…」



九ちゃんの言葉で一ヶ月前の事件を思い出した

私が落としたコンタクトを先生が踏んだ…

つまり割れた。


コンタクトを買い替えるお金がなかったもんだから、一ヶ月も眼鏡をしていた

眼鏡はズレるから面倒なんです



「また割れたりして」

「まさかぁ」


そんな事を話しているうちに、朝のチャイムがなった



「いけない…。もう、行くね」

「あぁ。頑張って」

「うんっ」


九ちゃんに手を振って、私は集会の準備の為に体育館へ向かった





生徒



(さて、お仕事お仕事♪)








2011.11.26 執筆
2015.09.08 修正・投稿




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