小ネタ | ナノ

愛してる
お前だけだ
そばにいてくれ
どこにもいくな
信じてくれ

だ、なんて。


全部、全部

嘘じゃない。

何も信じてやるもんか。

あんたが、あたしに、ついた嘘は


あたしの

ココロも
カラダも
プライドも
何もかも

ぶち壊して。

あんたの吐く言葉は

もう、何も信じない。

2015/01/29 00:47
新しいおもちゃを、手に入れた。
欲しくて欲しくて
泣いて喚いて叫んで叩いて
兄から奪った新しいおもちゃ。

「お兄ちゃんなんだから」

と、諭す母の困り顔と

「大丈夫、お兄ちゃんだもん…」

と、渋々頷く兄の涙ぐんだ顔


本当にほしいのは

そのおもちゃではなくて

2人からの愛であり、関心だった。


だから、なんどもなんども繰り返す。


兄の持っているものを欲しがり
時には壊してみたりして

それでも、

何も手に入れられなかったわたしを

あなたはなんと思うだろうか。
2015/01/19 11:27

「あけましておめでとうございます。
 旧年中は大変、お世話になりました。
 本年も、皆様のよりいっそうのご多幸と、
 健康を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます(深々」

「んな、堅苦しいのは抜きにして飲もうぜ!?なぁ!?」

「新年の挨拶は大事なことよ。ほら、新八も」


「…んぁー。まぁ、なんだ。その、去年はコネタですら、
 登場しなかった俺様だが!
 新年一発目に出してもらえたってぇことで。
 俺様ファンのやつらは期待してろよな!」

「まぁ、本作に昇華させる気がないからコネタで済ませよう感あるけどね」

「そういうことを言うなってんだよっ」

「コネタにすらしてもらえない人もいるわけだから、よしとしよう」

「そういうメタ的なことは、やらないほうがいいんじゃない。ねぇ?」

「こらこら、総司。メタとかいわない。そのためのコネタでしょうよ」

「書き溜めしてるのさっさと消化しちゃえばいいのに」

「降りてこないって言ってたわ」

「まぁ、3が日も仕事だしよ!しょうがねぇって!」

「で、なんで新八さんと僕なのさ」

「なんとなく」

「…あ、そ」

「いやん♪ま、そんな感じで、今年も、鈍行運転で参りますので!」

「よろしくたのむぜ!!」
2015/01/03 00:48

ねぇ、ねぇ、あのね
あそぼよ、あそぼ。

こっちをみて
こえをきかせて
ひとりにしないで




「薫?」

「ね、ぇさま…」

「何を泣いてるの」

柔らかな髪をそっと撫でる。
夢と現を彷徨う子。

「ち、づるが…笑ってるんだ…」

涙でいっぱいの目をこちらに向けて

「幸せそうに…笑って…」

握りしめた手は、力が入りすぎて白くなっている。

「に、くい…憎い憎い憎い…」

恨み言をうわ言のように繰り返す。

「何故…僕や姉様は、こんな目にあっているのに…あいつは…っ」

「薫、薫…可愛い子。大丈夫よ、大丈夫。私はあなたがいるから幸せだわ」

「ねぇさま…っそんなわけ…っ!!」

大きな瞳を見開いて
私の両肩に手をおいて

「こんなに、傷だらけに…っぼくのせいで…っ幸せなわけが…」

赤が広がる世界で生まれた
稀有らなるものとして

男たちの慰みものとして
夜毎、乱され壊され虐げられて
気高き鬼の誉れすら
潰えて見えぬこの右目だって

「あなたが笑ってくれるなら、大丈夫よ」

体の傷はやがて癒える。
この子のこれ以上傷つかないように。
憎しみの刃を向ける相手を違わぬように。

もうすこし、ほんの少しの辛抱よ。
鬼からすれば、ほんのつかの間、瞬く間。

「私が愛してあげるから、あなたは誰も憎まないで」

わたしの薫。

いつか、千鶴と会えたなら
強く抱きしめてあげて。

抱きしめ方を忘れぬように
私があなたを包み込むから。
2014/11/08 17:32
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