「ほら、何へばってるんだよ。」



私は彼に溺れてる。



「声、出せって。」



彼の呪縛にかかってる。



「あっ……」

「顔、見せろよ。」



まるで中毒のように、彼に依存してる。


彼が与えてくれた快楽。


私にとってかけがえのないモノ。





「…綺麗だよ。」

「んっ…」



彼の言葉にぞくぞくする。
私の身体が、彼を感知すると身を捩る。


貴方じゃなきゃ駄目。


貴方じゃなきゃ私をこんな風にできない。


貴方しか受け入れない。







彼の額に流れる汗を拭おうとした時。



暗い静かな部屋に流れた、無機質な着信音。




「もしもし…あぁ。」




彼の口から、私じゃない女の名前が漏れる。


結局私たちはそんな関係。
互いに秘密を共有して、快楽に溺れるの。







そして今日も私は






一番じゃなくていい。
貴方が私に触れてくれる限り。

だから貴方を私にちょうだい。


そして快楽へ導いて。






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蘭結ちゃんに捧げます。
駄作ごめんなさい!!


2009 08 29 はじめ





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