短編 | ナノ
ハイラル城のとある部屋部屋で1人の女性が本の片付けをしていた。彼女の名前はアヤメ。部屋にはたくさんの本や書類などがある
何故アヤメが1人で本等を片付けをしているのかというと積んでいた本を躓いたせいで自ら崩したそうな ←
『まさか躓くなんて思ってなかったな…』
自分の頬を掻きながらも崩れた本の山を片付けていく。しかし自分が崩したとは言え、このたくさんの本の山を1人で片付けるのは時間がかかる。ましてや女性1人での労働作業はかなり身体に響く。はぁとため息を吐きながらも一冊一冊丁寧に片付けていく
すると不意に影が現れた。なんだろうと思い上を見上げれば
「何をしている」
『わっ!』
いきなり現れた人物に思わず声が出る。アヤメの後ろに現れた人物はかつて勇者と戦った魔王ガノンドロフだった。意外な訪問者に小さく苦笑いする。そんな彼女を見て表情は変えずにふんっと鼻を鳴らす
『…ガノンさん驚かさないで下さいよ』
「気付かない貴様が悪い」
相変わらずの彼に再び苦笑いするも、崩れた本の山を片付けていかないといかないために止めていた手を再び動かす。それを見たガノンドロフは接したのかアヤメの隣へ行き床に落ちている本を何冊か手に取った
普段手伝いなどしない意外な彼の行動にアヤメはキョトンとする。すると
「…アヤメの頑張りは俺がよく知っている。…今回だけだからな」
と、不器用ながらもくしゃりと優しく彼女の頭を撫でる。そんなガノンドロフの不器用ながらの優しさにアヤメは笑顔でありがとうございますと答えた
好きな人から頭を撫でられるのは悪くないなと思いながらも器用に片付けていく。そして数時間後
『ふぅ…やっと片付きました…』
床に落ちていた本の山は綺麗に棚に並べられて他の資料もきちんと纏められていた。少し休憩しようとソファーに座ろうとするのだが待てと言われ、不意に手を掴まれた
思わずビクッと身体が反応してしまい後ろへ振り向く
チュッ
何が起きたのか理解するのに数秒かかり、やっと理解すれば一気に顔が真っ赤になった。そう振り向いた瞬間にガノンドロフにキスされたのだ。口に
アヤメは顔を真っ赤にしながらドキドキしていた
「どうした?顔が赤いぞ?」
『う、うるさいです…』
ニヤニヤしながら問いかけてくる彼にアヤメは思わず顔を隠す。心臓の鼓動が収まるまでしばらく彼の顔は見れないと思ったアヤメは手伝って下さりありがとうございますとガノンドロフに告げた後逃げるように部屋から出ていった
その後ガノンドロフが部屋に来るなりすれば壁や机に隠れる事が多くなったアヤメでした
今日もハイラル城は平和です
END
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