01 ルビーSide 「お兄ちゃん、お姉ちゃん! どう?」 子供みたいにくるくる回ってみせる。 「いいじゃない」 「可愛いか〜」 うん。作って良かった。 元気も取り戻したみたいだし。 これなら、作ったかいがある。 「さて、そろそろ時間だ」 「テレポート……。RURU、大丈夫かい?」 僕が三人も運べるか心配になって言うとRURUは元気に頷いてくれた。 さて、行こうか。 × × × シュン……。 「此処……、トキワ?」 流石、旅人。知ってるんだ。 「そうったい! 先輩のジムに集まるとよ!」 ……グリーンさんは迷惑がってるけどね。 「へー! その人ジムリーダーなんだ!」 キラキラと目を輝かせてサファイアを見る。 ……やっぱり食い付いた。 僕が思うに、ユミはコンテストよりバトルのほうが好きな気がする。 「……さ、入ろう」 ユミは人見知りをする所があるから、速めに切り出す。 「う、うん」 ジムの正面のドアを開けると「キィ……」と少し不気味な音がした。 『こんにちはー』 「こ、こここんにちは……」 「来たわね!」と、ブルーさん。 「よっ!」と、レッドさん。 「……」。グリーンさん。 「こんにちは!」と、イエローさん。 「おッス」と、ゴールドさん。 「こんにちは」と、クリスさん。 「……」。シルバーさん。 『こんにちは(!)』と、ダイヤ、パール、プラチナ。 どうやら、僕達は最後に来たらしい。 「遅れてすみません」 「すまんち……」 「良いのよ。……あら?」 どうやら、ブルーさんはユミに気付いたらしい。視線は僕の陰に隠れているユミにいっていた。 「その子は?」 |