02


 

 それから、夕飯を一緒に食べた。

 ルビーとユミは兄妹みたいだった。喧嘩も本当に収まったみたいだし。

 ……二人もそう言ってるし、センリさんとママさんもそういう扱いだった。

 でも……、でも何かが違う感じだと自分は思った。

 その何かは、……何だろう。

 食事中も、食事が終わった今もわだかまりがずっと消えない。

「お姉ちゃん? 聞いてる?」
「──っあ! すまん、聞いとらんかった……」
「どうしたの? サファイア?」

 二人が心配そうにあたしを覗き込む。

 しまった、心配させてしまった……。

「居心地、悪いの? あ、私の話つまんなかった……?」

 ユミが泣きそうな顔をすると、あたしの心がチクリと痛んだ。

「そんな事あるわけ無かっ!! ──で、なん?」
「あ、えっとね、お姉ちゃんの手持ち何かなって」

 パッ、と明るくなった。

 ……ホントに可愛い。

 自然と顔がほころぶ。

「手持ちたい? バシャーモ、ボスコドラ、ドンファン、トロピウス、ホエルオー、ジーランス」
「わぁ! 強そう!」
「照れるったい……」
「いいなぁ、ここのバッチ全部持ってるんだよね!」

 凄く子供っぽくて可愛い。

 最初は真面目な雰囲気で、子供とは思えない位落ち着いていて驚いた。

 あたしとしてはこっちの方が好きだった。

 そして、ふと、思った。

「……ユミは、バトルは好きと? それとも、ルビーみたいにコンテストのほうが好きと?」
「え……」

 ユミは何故か口籠もる。 ……なしてやろ?

「う〜ん、バトルもコンテストも苦手だしなぁ、好きか嫌いかって言ったら……う〜ん?」
「へぇ、僕はコンテストのほうが好きかと思ってた」

 驚いた様に言うルビー。

 あたしはバトルが好き、言ってくれると嬉しいったい!

 心の中で祈る。

 確か三回唱えると良いとか。バトルバトルバトル!

「私、は……」





to be continue...



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -