どうも、佐藤或眞です。 ゴッドエデンを出た俺が今、どこで何をしているのかというと、雷門中学校のサッカー部に所属しています。 雷門中はサッカーが強くて有名だ。そんなサッカー部の、俺はセカンドチーム。シードなのにセカンドなんておかしいよな。今となってはそんなことどうでもいいけど。 「相変わらず佐藤はサッカー上手いよなぁ。一軍にいけないのが不思議なくらいだよ」 「はは、ありがとう」 俺が一軍にいけないのなんて、そんなのフィフスセクターのせいに決まってる。なんで俺を一軍にいかせないかなんて、あっちの都合はなに一つ知らないけれど。 「そういえば、今日は入学式だったな」 「ああ、そう言われればそうだな…」 サッカー部の朝練をしていて忘れていたが、今日は入学式だった。今年はサッカー部に何人入るのやら。……あれ? 「あ!」 「わっ!な、なんだよいきなり」 「わりぃ!俺担任に入学式準備手伝えって言われてたんだった!!」 そうだ、すっかり忘れていた。 俺のクラスの担任に昨日言われたじゃないか。今から行けばぎりぎり間に合う時間だ。 「ほんと、ごめんな!」 「いいって。キャプテンには俺から言っとくからさ」 「ありがと!」 チームメイトに謝りながらグラウンドをでて校舎に向かう。 ああ、準備手伝うの面倒だな。とか、入学式眠そうだな。とか。そんなことを思っていた。 このあと起こることなんか、俺は知る由もないんだ。 ――――― 話してるのはきっと青山あたり |