指なんかとは比べ物にならないぐらいの熱に思わず声を上げそうになったけど菖蒲ちゃんの唇で阻止された。
柔らかくて気持ち良い。
でもこの子は男の子で俺は今正しくヤられてるんだよな。
誰か嘘だと言ってくれぇぇぇっ!!
「はぁっ、ぁッ!ひっあっ、そこっ、やめっあっあぁぁっ!」
「んっ、そんな、可愛い声出してたらっ、誰か気付いて来ちゃう、かもっ」
「んあああっ!」
電車の中でも重点的に攻めらた場所を何回もちんこで擦られる。
指よりも熱くて太いものに擦られてるのに痛いよりも気持ち良いしか感じない。
ずっとそこを弄られてたんだ。
敏感にもなるって。
「大助、さっ…俺もぉ、いくっ…」
「ふっうぁっ、あやっ、あやめっ、あっあぁっ」
さっき声がどうとか言われたけど気にする余裕とかないって。
壁に体重を預けても膝が震えてしまって咄嗟に菖蒲ちゃんに抱き着いた。
それだけなのに中にハマッてるちんこがドクンって脈打った。
「あっあぁっ!いくっあっあぁっもっいくぅっ!はぁっ、あっあああッ!」
「んぅっ…!」
菖蒲ちゃんの指が俺のちんこを擦るとまた情けない事にすぐに大量の精液を吐き出した。
俺の中でも熱いものが注がれてる。
ぼんやりと菖蒲ちゃんに視線を向けたら頬が赤く染まって息を整えてた。
うん。
やっぱり、好みだ。
「で?菖蒲ちゃ…菖蒲君は何でこんな事したの?」
手早く後処理をしていく菖蒲君の手を眺めて聞いてみる。
俺はともかく、この子は俺を男だと知ってて痴漢したわけだし。
そういや、俺が住んでる場所も知ってたような…
「それは…今日電車で大助さんの真後ろに立てたからチャンスだって思って」
「チャンスって…何で俺?」
「…前に電車で見掛けた時からずっと大助さんが好きだったんだ」
「えっ!?」
お、俺を?
そんな見掛けたぐらいで惚れてもらえるような容姿じゃないのに。
じゃあ、俺だからあんな事したのか?
「やっぱ怒ってるよね。その…本当にごめんなさい」
「別に良いよ」
しゅんとしてる菖蒲君の頭を優しく撫でた。
痴漢されちゃったけど、菖蒲君が男だって分かっても俺は嫌だなんて1度も思わなかったわけだし。
何よりも顔も、意外に強引なところも俺の好みだし。
「菖蒲君。その…駅から俺の家近いから来る?」
「えっ…い、良いのっ?」
気付けば無意識に誘ってた。
これではいさよならは嫌だったから。
ここで別れたらもう菖蒲君に会えなくなる気がして。
「あ、でも何もないよ?お茶ぐらいしか出せないけど」
「別に良いよ。大助さんをいただくから」
今さらっと怖いこと言わなかった?
この顔で迫られちゃったら絶対拒めないな、うん。
好きだと言われてもまだその気持ちに応えられるか分からないけど。
君の事を知りたいなと思いながら今度は俺が手を引いて歩き始めた。
End.
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