2 | ナノ
 



そして来ちゃいました蓮様の部屋。
自然な流れで黒い方の寝室に行こうとしたら止められた。
あそこは愛の巣なんだって。
俺、愛の巣ってもっとこう、あまぁあい感じだと思うんですけどぉぉっ!
もしかしたら蓮様には甘いのかもしれない。


「じゃあ、僕は最初見ててあげるから2人でしなよ。いつもどんな風にヤッてるか見せな」

蓮様は色んな道具をベッドに投げるように置いてくれた。
相変わらずの女王様っぷり健在!
なんか余裕があるよねっ。
早速お言葉に甘えてベッドで向かい合うように座って雨宮を見たら眉間に皺が。


「あっ」

そうだ忘れてた。
雨宮って蓮様にドMってバレてんの?
蓮様なら知ってたらドMって呼びそうだけど…じゃあ知らないかな?
うーん…雨宮虐めていいのかな。
ドMとバラしていいのかどうか。
取り敢えず雨宮ファンには言えないよねっ。
そして今更だけど、ドSとドMの組み合わせじゃね?
何このサンドイッチ。
お、俺はどうしたらいいのぉぉっ!!
Sっ気出す?それともM全開?
どっちが正解!?
チラッと視線を向けたら雨宮の顔がちょっと赤い。
お前何赤らめてんだよぉぉぉっ!
俺はお前の為に考えてんのに勝手に興奮するなよぉっ。


「あぁ、そこの玩具は雨宮用だから好きに使っていいよ」

「「!?」」

まさかの蓮様のお言葉に驚いて雨宮と一緒に蓮様を見る。
知ってたの!?
雨宮、顔真っ赤なんだけど。

「何?僕が気付いてないとでも思ってんの?一目見た時からお前はドMってバレバレだよ」

「なっ…」

何だってぇぇぇ!
今雨宮の代わりに心で叫んじゃったよ。
用意された玩具を改めて見たらケツマンコに突っ込むような玩具はない。本当に雨宮用なんだ。
女王様は一目見ただけで分かるんだねっ。
俺、エロゲの台詞言ってくれなきゃ分かんなかったよ。

「僕は優が可愛く攻めてるところが見たいんだよ。あと、手解きもしてあげる」

「ホントっ?」

蓮様から直々教えてもらえるなんてラッキーっ。
雨宮をもっと啼かせられる。
雨宮は虐めれば虐める程気持ちぃ事してくれるし俺も頑張らなきゃ。


「蓮もああ言ってる事だし…夏希、楽しみだね。はい、服脱いで脱いで」

「っ…はい」


何か嬉しそうな雨宮につられて笑いながら俺も服を脱いだ。
その時の企んだ蓮の笑顔に気付かないで。









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