*harvest!*
※ 後半下ネタ・注意!
「いやー、すっかり秋が深まってきましたねぇ」
「……何か、どっかで聴いたような前フリだな、ソレ」
「秋といえば食欲の秋ネ!」
「……あ、やっぱ軽く既視感(デジャヴ)だわ、ソレ」
「そんなんどうでもいいネ。それよか、屯所って、はろうぃんとかやらないアルか!?」
「待て待て。ほんっとに唐突だな、おい。ハロウィン……? 子供もいねェのに屯所でやるもんじゃねーだろ、そういうイベントは」
「むぅ。当てが外れたアルナ。税金泥棒のトコになら、カボチャが一杯あると思ったのに」
「カボチャ……? それなら食堂行けばあんじゃねーの?」
「そういうんじゃないのヨ。はろうぃんのカボチャのことアル。じゃっく、おらんうーたん?」
「何で食い物が動物になってんでィ。それを言うならジャックオーランタンのことだろ」
「ちょっと間違っただけダロ。細かい男アルナ」
「はいはい、細かくて悪かったなァ。んで、本題は何なんだよ?」
「──この間、万事屋の依頼で、それ作って欲しいってカボチャがドッサリ運ばれてきたのヨ。そんで、中身くりぬいて目とか口とか穴開けて……」
「あー、読めた。くりぬいた中身、まるごと食ってもいいって依頼だったんだな?」
「ふふーん! そうなのヨ。皮なんかなくても、食べるには十分アル! 銀ちゃんが張り切ってスイーツとか作ってくれて……」
「残念だったなァ。屯所じゃ、カボチャの化け物なんざ作るこたァねーよ」
「こんのドS! 女の子がガッカリしてんのに嬉しそうに笑うとか、でかりしーもないアルナ!!」
「デリカシー、な。つーか、それがドSの性ってーの? あ、ついでだから教えてやらァ。ハロウィンといえば、子供はお菓子貰いに回るんだぜ? 知ってっか?」
「バカにすんなヨ。ちゃんと聴いたアル! とりっくおあとりーとめんと、って言うんダロ?」
「いやいや、トリートで止めとけ。髪に栄養やってどうすんでィ!」
「ぶぅ。オマエ、さっきからダメ出しばっかアルナ。つまんないネ!」
「仕方ねーだろィ。てめーが突っ込まれるようなこと言ってんだろうが」
「屁理屈ー。小さい男は嫌われるアル!」
「……チャイナ」
「な、何アルか?」
「男に小さい、とか言うのは禁句だからなァ。覚えとくんだな」
「何ヨ。別にオマエのアナログスティックがちっさいとか言ってないアル」
「……チャイナさん」
「だぁから、」
「もうお前、黙ってろ。っつーか、ここで下ネタに走るとか……普通俺の方からじゃね?」
「出遅れたアルナー。今回は私の勝ち!」
「んなことで誇るな。いや、待てよ……なぁ、チャイナ?」
「んー? 真剣な顔して何アルか。どうせロクでもないこと言い出すんだろうけど」
「ああ、チャイナには秋つったら食欲の秋だろうけどなァ」
「ちょっ……何で近寄ってくるネ! ってか、その胡散臭い笑い顔やめるヨロシ! どっかの兄貴みたいでキモい〜〜〜!!」
「欲、っていうなら。俺には性欲の秋かもしんねェな。美味ェもん食ってご満悦なチャイナを俺が美味しく戴く、ってことで……」
「ほわっっ! どこに手ぇ回してるアルかぁ!! はーなーせーっ!」
「しゃーねぇなァ。俺がチャイナを食った後なら、カボチャと言わず好きなモン食わせてやるぜ?」
「ひ、卑怯ものぉ……」
「なーに言ってんでィ。お前だって気持ちよくなるんだぜ? その上、更に飯食わせるって言ってんだ。そっちには得ばっかじゃねーかよ」
「ふぁっ……待、ってヨ。こっちにだって心の準備ってもんがっっ」
「大丈夫。俺はドSで通っちゃいるが、痛くはしねェから。ちゃんと昇天させてやっから期待してなせェ」
「どや顔でエロいセリフ堂々と吐いてんじゃねーヨ! ……ちょっ、脱がすなコラぁ!!」
「えっ、チャイナって着たままの方がいいのかよ? 最初からそれは難易度高ェだろ」
「オマエは一旦エロから離れろヨ!」