※未来/夫婦/子供あり 設定
「──そういやァ、あん時、後先考えないでヤッちまって出来たのがお前なんだよなァ」
「何しみじみ息子に向かってとんでもない失敗談暴露してやがってんですかィ」
「いやいや、失敗じゃねーから。むしろ俺的には仕込みバッチリで計画が前倒しになってラッキーだったから」
「じゃあ、何ですか。どのみち母上孕ませて、既成事実作った上で戴いちまおうって腹だったんですかィ」
「あっちこっちに越えなきゃなんねェ壁があってなァ。色々面倒だったんで、手っ取り早く認めさせるにゃ一番だろィ?」
「あー。そこはノーコメントにさせて下せェ。……衝撃の誕生秘話なんで、ちぃと心が折れそうでさァ」
「──こんの腐れドS! 息子に何てことほざいてるネ!!」
「あ、母上。聞きましたぜィ。暑さに乗じて避妊忘れたフリして孕まされて、俺を産んだんでしょう?」
「ち、違うアル。あん時は私も盛り上がっちゃって……って何言わせるアルかぁっ!!」
「いや、確かに盛り上がってたもんなァ。何せ、初めて"膣内(なか)に射精(だ)して"って熱に浮かされてお願いしてくれちゃうもんだから、俺もすんげェ張り切ったんだぜィ?」
「おっまえは〜も少しオブラートに包めよっ!! いくら大きくなったからって、この子はまだ中学生なんだヨ! 多感な思春期なんだからデリケートに扱わなきゃならない時期アル!」
「や、母上。俺もう諦めてんで、気にしないで下せェ。父上のドS発言には慣れてんで大丈夫でさァ……」
「ほーれ、こいつもこう言ってんだ。お前も一緒に、仕込んだ時の話詳しく教えてやろうぜィ」
「こんのド変態っ!! しばらく反省するヨロシ!」
「──うわぁ。父上、大丈夫ですかィ? 全くいい年こいて調子に乗りすぎなんですって。ってか、今わざと母上に殴られてやしたよね?」
「さあなァ。……ま、お前はなるべく神楽みてェな力でねじ伏せるタイプは連れてくんなよ? どんだけ我が家はバイオレンスなんでィ」
「何年経ってもベタ惚れなクセに何言ってんだか……」
暑いからってハメ外すとこうなる。