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※ヤンデレ注意










俺の彼女である名前は俺以外に居場所がない。クラスでは虐められていて、祓魔塾では俺にベッタリで人が怖いのかほかの奴らに近付こうとはしない。志摩が喋りかけても俺の後ろに隠れて震えている。俺はそんな名前が大好きで大好きで大好き仕方ない。


「名前、ほら、傷見せろ」

『…うん』


なぁ、名前、気付いてるか?俺はお前が虐められていて嬉しいって思ってるぜ?だって俺以外に名前を見ないし関わらないし名前が俺以外を好きになることはないし名前が俺以外を頼ることもない。そう思うだけで俺は幸せな気分になれる。…まぁ、この傷は少し許せねぇけどな。俺以外が名前に傷をつけるなんて妬けるわ。


『燐、痛いよ…』

「あ、悪い。力入れすぎたか」

『違う……心が、痛いよ…っ』

「名前…」


ポロポロて涙を流している名前の涙を舐めとる。そして名前強くギュッと抱きしめた。名前は恐る恐る俺の背中へと手を回す。それがまた嬉しくて堪らない。


「なぁ…無理して行かなくていいんだぜ?」

『え、?』

「寮に居ても学校に居ても辛いんだろ…?ならここにいろよ。ここにはお前を否定するヤツなんて居ないからさ」

『でも、』

「俺は迷惑なんかじゃねぇよ。つかそれで名前を守れるならそれでいい」

『…うんっ!』


ニヤリと口角が上がった。これで名前は俺だけのもの。もう誰の目にも触れることはないし誰にも関わることがない。

一生、俺の下で愛でてやる。

可愛がってやる。

愛してやる。

誰が可笑しいといおうが、俺はこれでいいんだ。これが俺の愛情表現だ。…もう逃がさないぜ、名前――――

これも一つの愛情表現



 
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