きみのこえきかせて(月田/微エロ)









僕の股の間にどしんと座って漫画を読み続ける田中さんに構えよ、と言わんばかりに耳に、ふっ、と息を吹きかける。
びくっ!と体が跳ねて、顔を赤くしながら振り向いて、なにすんだよ、と一言。

それがまた可愛くて、また後ろから抱きしめて、田中さんをしっかり股の間に収めて、今度はゆっくり、ふーっ、と息を吹きかけると、田中さんが少し震える。

田中さんは耳が弱い。

それをこないだの行為中に発見してから、それ以来行為をする度に触っていたのだが、行為中以外で触るのは初めてで、なんだかとても興奮する。

もうたまらなくなって唇でその薄い耳をはむはむと銜えると、田中さんの口から熱い吐息が漏れる。

「っ……は…ぁ」
「たなかさ、」
「っ、そこでしゃべんな」
「きもちいいですか?」
「よくないから離せ」

そうやって素っ気なく返されるとさすがの僕もはいはいということを聞くわけにいかなくなるので、耳への愛撫を続行することに決める。

耳の裏の付け根の部分を指の腹で少し強めに撫でると田中さんの体に力が入るのがわかる。田中さんはココが好きなのだ。
もう片方の耳は甘噛みしたり、息を吹きかけたり、変則的に責める。次第に田中さんの吐息に甘い声が混じり始める。

「ぁ、つき、っ……ちょ、ま」
「待たない」
「や、だ、って…あっ、ん」

目尻を赤くして涙目で訴えかけてこられると、なにかくるモノがある。

「あっ、だめだって、ん」
「どこが駄目なんですか」
「み、み……ぁっん…!」
「なんで駄目なんですか?」
「う、るせぇ…ぁ、あ」

気持ちいいから、と田中さんを負かしたくて、少ししつこく耳を弄る。
ぱさ、と田中さんの手から漫画が滑り落ちる。
自分の心臓が早まる。

なんで耳を舐めてるだけなのにこんなに甘く感じるのだろう。
舐めるだけで甘いのなら、その奥はどれほど甘くおいしいのだろうか。
食べてしまいたい。

「ぁ、っあ、んっ…!はなせってば…ぁっ」
「、ん……」
「あ……っ」

このままだと最後までしてしまいそうなので言う通りに一度手を離す。

「は、ぁ……」
「……ごめんなさい」
「ん……」

田中さんがまだぞわぞわするとでも言うように自分の耳をゆるく触る。
まだ少し体が震えていて、呼吸も熱い。

「あー……もう……」
「どうしたんですか?」
「……やだ」

まるで子供みたいに体育すわりをして、膝を抱えて、小さくなる田中さん。

「何が嫌なんです」

まさか僕が嫌だとか、そんなことあるまいな、と聞く。

「…………耳、きもちいいから」
「いやなんですか?」
「耳だけできもちよくなるなんて、ヘンだろ」

心底恥ずかしそうにそう言う田中さん。
可愛い、と口からでかけたのを必死で飲み込む。

「……変じゃないですよ」
「だって、耳だぞ」
「変じゃないです。それに、僕だって田中さんのきもちいいとこもっと知りたいし触りたいから、むしろいいです」
「……やっぱり恥ずかしい…」
「もっと開発してさしあげますよ、田中さん」
「遠慮しとく!!!」



















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オラ田中ちゃん耳責めずっと書きたかっただ!

田中ちゃん愛しすぎて発作起きる



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