※混ざりあう、(ガンツ/裏/玄西)
はぁ、はぁ。
荒々しい呼吸の音が部屋に響く。
「西、」
「っ…ン……」
西の頭に鼻を埋めると、西が身体を捻る。
「っ、に嗅いでんだよ」
「いー匂い」
「一緒のシャンプー使ってるだろ」
「西のいー匂いなの」
「きめぇ…っ…あ、ん…」
もっと酷い悪態をつかれる前に、西の奥を突く。
初めのうちは慣れなかったこの行為も、今ではずいぶんお互いに慣れた。
「っ、ふ……」
「西、声、出して」
「や、だ!」
ぶんっ、と放たれた西の拳が自分の顔面を捉える前に避ける。
まったく、暴力的なんだから。
「お前、ほんと、きめぇ」
「うん」
「ぁっ、も、ぉ、キツい」
「そりゃあ三度目だものな」
「は、ぁ、んの、絶倫、変態」
とか言いながらも無意識だろうか、腰を揺らす西も相当に変態で淫乱だ。
こいつとこんな行為に及ぶようになったのはいつからだったろうか。
西と星人を倒して、倒して、倒しまくって。二人とも血まみれになって。血まみれになった西がやたら美人に見えて。興奮して。そんでそのまま―――
「ぃってぇ!」
「何考えてんだよ。集中しろ」
「何も殴ることないだろー」
「他のこと考えてっから」
「西のこと考えてたんだよ」
「……っ……」
西の顔が心無しか赤くなる。
普段あまり感情を顔に出さないから新鮮だ。
「……西?」
「…………」
西が赤くなった顔を細い腕で隠した体勢から動かない。
「にーしー」
「……なんだよ」
「好きだよ」
「…………俺は嫌いだ」
「あれま」
「……お前のこと考えると胸苦しくなるし」
西がぽつりと溢す。
「かといって、気付けばお前のことばっか考えてるし、わけわかんねーよ……マジで死ね」
ああ、西くん、それって、恋って、言うんだよ。
――――――――――――――――
はげしく誰得。
ガンツ好きです。
同志増えないかなー
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