※Knockin' On Heaven's Door(オリジナル/裏)

・英語教師×生徒
・教師は家庭持ち













男に突っ込まれてあんあん喘いでるおれは生徒で、おれにちんこ突っ込んで腰を振るこの男は教師。

「っは、ァ、ん…あっ」
「どうしたの、なんかすごい感じてる」
「あっあっ、ゃ、ぁっ…るせ…」

傷んだ茶髪をぱさぱさと振り乱しながら快感を享受するおれは受験生で、おれの傷んだ茶髪を、細くて長くて骨張った指で撫でるのは、英語科の先生。

「ぁ、あ…指輪、冷たくて、やだ…」
「これ?外してほしい?」
「んッ、は、い…」
「ふふ、やだ」

指輪のひんやりとした冷たさが嫌なおれはもうすぐ卒業で、ひんやり冷たい指輪を左手の薬指につけてるこの人は、家庭持ち。

「お前はわかりやすいね」
「な、にがッ…」

額に触れる唇の温かさに安心感と、そしてどこか不安を覚えるおれは部活を引退したばかりで、おれに優しくて甘い言葉をかけるのはおれの部活の顧問だった。

「嫉妬してるお前も可愛いよ」
「うぁっ、あ、して、ない…!」

前までは普通の関係だった。
前までは。
……今は?

「食べちゃいたいくらい、可愛い」

今は、……どんな関係?

「ひ、ぁあっ」
「く……」

どくり。
注がれる熱。
うるさい鼓動。









「先生、」
「んー…?」
「ここ、教えてほしいんですけど」
「………わかった。着いてきなさい」

職員室を出る。
廊下を歩く。
心無しか近い距離。
教室につく。
鍵を閉める。

「せんせ…」
「会いたくなっちゃったの?」
「……」
「……健気だねぇ」
「悪い…ですか」
「いや」

へら、と笑う先生。
胸が痛くなる。

「……なんで泣きそうな顔してんの?」
「先生のせいだよ」
「ふーん…罪な男だなぁ、俺は」
「……うん」

いつでも飄々としている先生。
なんだか鼻の奥がつんとした。

「……あ」
「…先生?」
「その表情いい。なんか、キた」
「何が……」
「な、……ヤらして?」
「んっ…最低…」

先生に服の中をまさぐられながら、ぼんやりと考える。
先生には家庭があって、おれとは多分性欲処理ってだけの関係で、おれと先生は生徒と教師で、おれはもう卒業で。

「っ、ふ……ぁっ」
「ん…泣いてんの?」
「な、いてない…」
「泣いてる。気持ちいいから?それとも、別の理由?」

ぺろり。目尻を舐められる。

「おれ、もう、…卒業、だから…」
「うん」
「先生、と、別れなきゃ、だめじゃん」
「へ?」
「だって、ぁ、せんせ……奥さん、いるし」
「うん、いるよ」
「も、卒業したら、会えなくなるじゃん」
「で、それがなんで別れる理由になんの?」

心底不思議そうな表情をする先生。
ああ、前から知ってたけどこの人頭おかしい。

「俺はお前のこと愛してるよ、それじゃ駄目なの?」
「で、も」
「卒業したら先生と生徒じゃなくなるんだから、もっと会えるでしょ」
「そんなの、って」
「お前のこと一番愛してるもん。いいじゃんそれで」
「奥さん、は…?」
「さあ、どうだろ」

かちゃかちゃとベルトを外しながら、にんまりと笑う先生の顔を見ながら、正気じゃないな、おれも、先生も。って思った。





















――――――――――――――――
もっと暗い雰囲気の話の予定だったのに表現しきれなかった。
頭おかしい先生大好きですはい
あとタイトルはどっかの洋楽から、こんなのあったなあ程度で頂きました。

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