※いつものように(され竜/ギギガユ/裏)








――たまには、悪戯がしたくなったんだ。
いつも生意気な口を利く赤毛のアイツに。
だから、とある医者から貰った薬をガユスの飲み物の中に入れてやった。




「っあー…ねみ…あ、珈琲、ギギナが入れてくれたのか?珍しい」

飲み物を勧めてもおかしくない時間に、アイツに飲ませる。
この薬は朝にはつらいだろうがまぁしょうがない。

「……ん。旨い。少し甘すぎるけどな」

……よし。全部飲んだ。
あとは薬が効くのを待つだけだ。

「……さっきからなんだよ。ジロジロ見て」
「……いや、別に」
「いつものアホなお前はどこに行った?」

……そんな憎まれ口を利けるのも後少しだ、と考えればむかつきはしない。……むかつきは…し、しない。

「……ん…」

気持ち、ガユスの顔が赤い。薬が効いてきたのか?

「……暑い…ギギナ、なんか珈琲に入れたろ…」

流石、勘がいい。
だが、いくら勘がよくても、時間はもとに戻せない。
どうやら少し多めに薬を入れたのがアレだったようだ。凄まじく効くのが早い。

「……まぁ、少し、な」
「っ…なに、いれやがった…」
「まぁ、アレだ。その…媚薬、というヤツだな」
「さい…あく、っあ、さわ、んな」

少し触れただけで、ガユスの華奢な身体がぴくりと震える。
……エロいな。

「っや、ひぁ、つめた」

服の中に手を入れ、弄る。面白いくらいガユスの身体が跳ねる。

「ふぁ、や、ぎぎなぁ…」

上目遣いで見てくる。
自分が欲しい、という目だ。

「……薬のせいとは言え、素直だな。そんなお前も悪くない」

そう言い、ガユスの後ろに手を回す。
そこはもう程良く湿っていて、いつもより熱かった。

「ぎぎ、な、はやく、しろっ…」
「…五月蝿い」

一本だけ指を入れると、すんなりと受け入れてくれて、割とこのままでも平気そうだと頭の隅で思ったが、ガユスのことを考えて止めた。

「んゃ、ふぁあっ…っや」

指一本でもかなり感じているガユス。
普段も感度がいいほうだろうが、今日は特別だ。
少し早めに指をもう一本増やすと、きゅうっ、と後ろが絡み付くように締まる。
早くこの中に入れたい。
そんな衝動と戦いながら指で奥のある一点を攻める。

「っぁ…!ひぁ、や、だ…」

ほんの少しいい所を攻めてやっただけなのに、ガユスは軽く達ってしまったようだ。
細い身体をふるふると震えさせ、肩で短い呼吸をする。

「……随分早いな…」
「っん、だれのせいだよっ…」

まぁ私が薬を飲ませたからなのだが。

「……平気か?」
「ぅん…へいき、だから、はやく…」

お前せっかく人が気を遣っているんだから誘うな。明日足腰立たなくなるぞ。手加減出来ないぞ。
……まぁ元から手加減する気なんてさらさらないんだがな。

「……入れるぞ」
「っん…や、ひぁ…」

ガユスの後ろは、隙間がないくらいまでに広げられ、裂けてしまいそうだ。

「……痛く、ないか?」
「ぁ、ん、すこし、いたいかもっ…でも、へいき、だから…」

動いて、と口をぱくぱくさせる。
望み通りにガユスの奥を突くように動くと、女みたいな高い声をひっきりなしに上げる。

「ふぁっ、ぁ、ぎぎな、っん」

全く、…可愛すぎる。

「……ガユス…」

いつもと違うガユスの中は、いつもより熱くて、いつもより柔らかくて、いつもより締め付けてきて…。
…そしていつもと違うガユスは、いつものようにたまらなく愛おしく感じた。

「っあ、ん、ひぁあっ!」
「っく……」

そして私も、ガユスの中に全てを吐き出した。



「おい、馬鹿ギギナ。二つばかし言いたいことがあるんだが」
「……なんだ?」
「一つ、何故薬を盛った?二つ、何故中に出した!!!」
「……一つ目は、いつもの仕返し。…二つ目は…抜く暇が無かったからだ」

情けないが、本当のことだ。

「……貴様が締め付けるのが悪い」

私の一言に、ガユスのかすれた声が上がる。

「っな…ば…ばかやろーー!!」

ぽかぽか、と重たい腰をわざわざ上げてまでして、私を殴ってくる。ちっとも痛くないがな。

「……ギギナ…」
「なんだ?」
「……俺、腹減った。…今日1日の飯をギギナが作る。…それで、許してやる」

なんで上から目線なんだ。貴様も楽しんでいた癖に。
まぁでもその位でいいなら…。


「……自信は殆ど無いぞ」



私のその言葉を聞いて、ガユスは微笑んで、小さく頷いた。





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という昔書いた小説が携帯をいじっていたら出てきたのでされ竜布教ついでに投稿

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