※どうにもなんない(月田/裏)
酷く酔った田中さんを自室に連れ込むのは、それこそ赤子の手を捻る様に簡単だった。
なんとなしにベッドに押し倒してみても全く抵抗をする素振りを見せない。田中さんはただ不思議そうな表情で、こちらをぽけっと見るだけだった。いつもよりいくらか赤く染まった肌に、今にも零れそうに潤んだ瞳、酒気を帯びた熱い吐息。今、田中さんは誰の目から見ても明らかなくらい、酔っている。まともな判断力なんて微塵も残らないくらいに。そんなことを十二分に分かっていながら、自分はこれから田中さんを犯すのだ。卑怯なことだろうか。きっと、褒められたことじゃないだろう。
まさか、チューハイの一本や二本でこんなに酔うなんて、思いもしなかったな。
もし部長にバレたら、酷く叱られるだろう、どうやって言い訳をしよう、と頭の中で考えながら、田中さんのワイシャツのボタンを一つずつ外していく。徐々に覗く白い肌がとてもいやらしい。
「うー…つきしまー…」
「……ん、寝てて、いいですから」
「あんがとー…」
ふにゃ、と無邪気に笑う田中さん。
罪悪感と背徳感が一気に押し寄せてくる。
「田中さ……」
「つきしま、ちゅー…」
ぎゅーっ!と唇を押し付けられる。
キスもへったくれもあったもんじゃない。
だが、とろんと蕩けた瞳をして、力の入らない身体で、僕に必死に抱き着いてくる田中さんを見て、正直理性の限界だった。
「……」
「つきしま…?」
「……ごめ…限界」
枕元の箪笥に入っているローションを取り出して、手に垂らす。
「田中さん、これなーんだ」
「ん…?」
「……ちょっと冷たいけど、我慢してくださいね」
「っ、ひ、ぁ…」
ぬるり、と田中さんの中に、まず指を一本入れる。お酒のせいか、いつもよりすんなり指を受け入れてくれて(かと言ってゆるいわけではなく、いつもより柔らかく絡みついてくる感じだ)、そして熱かった。
「ぅ、ぁ…」
田中さんの口から、鼻にかかった声が漏れる。
案外楽そうだ、指を二本に増やすと、ぎゅう、と中が締まる。ぐちゅぐちゅ。掻き回す。時折善いトコロを引っ掻いてやると、細い腰が跳ねるのがとても愛らしかった。
「っ、ん…ぁ……」
田中さんのパンツを下ろすと、とろとろと蜜を溢す自身が現れる。
軽く擦ってやると、ぎゅっと目を瞑って快感を受け入れる姿が、とてもいじらしく見える。
「田中、さん」
「っうぁ、つき、ぃ…んッ…」
「……入れますから」
「んっ…、ぁ…」
ゆっくり、少しずつ、田中さんの中に自身を馴染ませるようにして挿入する。すごく熱い。
「ひ、ぁ、…っ…!」
「っ、田中さん、さいこー…」
「はぁ、ぅ、ぁ、きもちい…」
ぐい、と足を腰に絡ませて引き寄せられる。
こんな積極的な田中さんが見れるなら、お酒を飲ませてみたかいがあったというものだ。たまには、いや、一度くらいは許されるだろう。
「どこ、突いてほしいですか…?」
「ぁ、もっと、おく…ッ…ほしー…」
「……田中さんの淫乱」
耳たぶを甘噛みしてやると、田中さんの腰が揺れる。本当に淫乱なんだから、困る。
「あッ、んっ…」
「すっご……中、ひくひくしてる」
「ひゃっ、ん……やらぁ…」
「それ、誘ってるようにしか聞こえないんですけど…」
今度は僕が、田中さんの身体を引き寄せる。
田中さんの中はやっぱり酷く熱くて、溶けそうで、このまま繋がって、一つの生物になってしまいそうな気すらした。
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未成年者の飲酒はだめ、ぜったい!
田中好きすぎて余裕ないツッキーかわゆし
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