お題:幸せそうな二人
(夕暮れの河原で、少し恥ずかしそうにほっぺにキスをされ、聞いた事のない優しい声で「ずっと隣にいるから」と言われて、嬉しさで泣き出してしまう夏伊)
夕暮れ時、貴志と一緒に近くの河原に来た。
もう秋ということでススキがたくさんあって、蜻蛉も飛んでいる。
「風が気持ちいいー」と目を閉じながら言うと、頬に柔らかい何かがあたった。
驚いて目を開け、貴志に顔を向ける。
「ずっと隣にいるから」
いつも以上に優しい声。
すぐに先程頬にあたったものが貴志の唇だったと気付く。
そして、今の言葉がとても嬉しくて、目からぽろぽろと涙が溢れ出て来た。
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