お題:すべて夢でも構わない 夢主は、愚かだなと自分を笑いながら最後の嘘をつきました。 それは現実逃避のための嘘でした。 「すべて夢でも構わない」、と。 これが本音なら、楽だったのに。 「っ何で!? 帰らないって言ったのに!」 「ごめん、ごめんね」 「私達はお前のことっ、ずっとずっと、家族だと思ってるから! だからっ……、」 「土井先生、私ね、別に、全部夢だって構わないんだよ。だから、悲しくもないんだ」 「え……、な、……」 prev/next 1/4