あの日々を超えてぼくらは

小洒落た書斎で、ぼくたちはお茶を飲んでいた。

タロはあれから女装服のパタンナーになり、ボク、キーはカウンセラーになった。
皐月さんは介護用うさぎロボの開発をジンちゃんとし、アヤは身体を改造し戦闘機になった。

みんな、それぞれの人生を歩んでいる。

「冬の海に身を投げたこともあったね」
「あったあった。ボクたちは人間じゃないから死ねなかったけど」

ボクはスコーンにジャムを塗って齧りついた。
タロはお茶のお代わりを飲んでいる。

「でも、結局ボクたちカップルのままだ」
「タチネコは入れ替わったけどね」
「いつかリバで一晩愛し合いたい」
「もし時間が許すなら」

タロがボクにキスをした。
ボクは長い舌でタロの舌を舐める。
ねる、ねろ、と舌で体温を交わし、指を絡ませ手をつなぎ、
椅子に手をついてボクを抱き寄せたタロの股間をまさぐった。
ふわふわのスカートがくすぐったい。

「ふふ」二人は笑う。

ボクのスーツのボタンをはずし、タロが胸を舐める。
ボクはタロの頭に手を添え、熱い息を漏らした。
舌先でやさしくボクの胸の突起を押し、転がす。

「ん」
「ふふ。かわいいんだから」

絹のレースの手袋をはめた指が、ボクのズボンの上を這う。
硬くなったところを指先で撫でた。
ボクは思わず、身震いをする。

「脱ぐ?」
「脱ぐ。」

ボクはズボンを脱いで、ネクタイはつけたままシャツのボタンを全部外した。
タロがボクの臍にキスをして、下半身を口に含んだ。
んっ、んっ、と声を漏らしながら頭を前後に振る。
ボクのそこは汁を垂らしながら喜び、じょじょにむくむくと硬くなっていった。

「ん、んん、んう」
「まだまだ」

タロが舌で愛撫しながら、喉奥で扱いてきた。
柔らかい部分に亀頭が擦れて気が狂いそうなほど気持ちいい。

「うーっ、うんーぅ、ふ、」
「気持ちいい……イキそう……」

タロは口が感じるタイプの人間なので、うっとりとした目でボクの目を見つめながら、
あの日と比べてだいぶ大きくなったボクを舐めていた。
柔らかい舌、柔らかい喉が吸い付いてきて、まるで性器のようだった。

「はあ、はぁ、はーっ、はーっ……!」

ボクはたまらずタロの喉奥に射出してしまった。
タロは幸せそうにそれを飲み込み、笑う。

「今度はボクの番」

ボクは椅子の背もたれを持ち、お尻を突き出した、
タロはスカートの中から大きなモノを取り出し、ボクに突き立てる。

「あ…あ……あ」
「無理だよ……裂けちゃう……」
「でも、やめたくない」

ずし、と、ぬち、と、大きなものがボクに進んで入っていくたびに、
ボクは絞り出すように、声にならない叫び声をあげた。
タロがボクの口に指を入れたので、甘噛みしながら舐めた。
首を肩を背中をタロが舌で愛撫する。
ボクのそこがタロの形になじむまで、静かに、静かに愛撫された。

「気持ちいい……」
「ボクたちだけの形を、覚えようね」

ぬち、ぬち、と動くたびにボクは潰されたマシュマロのような声を上げた。
ぎゅ、きゅ、と喉が鳴る。

「ん、あ、あ、う、いい、いい……!」
「きついよ、すごく気持ちいい……!」

夢中で腰を動かしているうちに、腸液でじっとりと湿ってぬめって具合がよくなってきた。
激しくピストンされているうちに、ボクは意識を失った。

2024.2.6-0:55


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