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「えー!!キン肉星に帰化する!?」


ユウリは半音上がった声を上げ祖父を見た


「そうじゃ、キン肉星に帰ろうと思う」


「はぁ?お祖父ちゃんいきなり何言ってんの!?私は絶対イヤだよ!!そんな見たことも聞いたこともない星行きたくないよ!!」


「しかしもう決めたんじゃ」


休日、祖父に呼びだされ何事かと思えばリビングには祖父、父、母が集まっていた


そして祖父は家族そろって祖父の生まれ育ったキン肉星という星に帰化したいという話をした


「わ…私はぜーったいイヤだからね!!ちょっとお父さんも何か言ってよ!!」


人間の父は『しかしユウリ、お父さん婿養子だからなぁ…』と小声で呟く


「仕事も決まったんだ。地球よりもかなり厚待遇だし何よりキン肉星はとても裕福な星なんだよ」


「だからって!!」


「ユウリ、お前ももう18じゃろ?そこでだ!キン肉星で見合いして結婚してはどうじゃ?」


祖父は幾つかの見合い写真のアルバムを取りだし


「これなんざ、バーベキュー族の長老の息子じゃぞ!玉の輿じゃ玉の輿!!本当ならキン肉族の王子と言いたいところだがさすがに身分が違いすぎてのぉ〜…」


見せられた見合い写真には超不っ細工な超人…


「…私こんなのと結婚するくらいなら舌噛んで死にます…」


「何言っとるんじゃ!バーベキュー族じゃぞ!!」


「BBQだか筋肉だか知らないけどとにかく私は地球以外の星なんてぜーったい行きませんし行きたくありません!!」


私は祖父に啖呵をきると家を飛び出した

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