A requiem to give to you- 外郭大地編 -
【時期】「理不尽」の続き
ヒース:はぁ……
ルーク:いきなり溜め息なんて吐いてどうしたんだよ?
ヒース:ルークか…………はぁ
ルーク:な、人の顔見て一層落ち込むなんて失礼だろ!
ヒース:……あぁ、ごめん。何だかやるせなくてね
ルーク:何が?
ヒース:度々思うんだよ。元の世界に帰りたいって
ルーク:!(そ………か。そうだよな。ヒースやタリス達は……元々は違う世界の人間なんだよな)
ヒース:こんな事を言うべきではないんだけど、君を見ていると一層ね
ルーク:な……んだよ、それ……俺の……せいだってのかよ。俺が我が儘だから……
ヒース:? 何で泣きそうになってるんだ?
ルーク:別に泣きそうになんてなってねぇ!
ヒース:そう? まぁ、良いけど………てか、本当に君が羨ましいよ。ちゃんと背が伸びてさ
ルーク:…………は?
ヒース:会ったばかりの頃は僕の方が高かったのに、今では抜かれた上にナタリア様にまで抜かれそうとか…………成長が止まってるからと言ってもやっぱり男としてショックだよな
ルーク:な、何の話だよ……それ
ヒース:何って、さっきから身長の話しかしてないぞ
ルーク:……………
ヒース:多分君はまだまだ伸びるだろうね………羨ましいよ
ルーク:(や、ややこしすぎるわ!!!)
──────
グレイ:ぶっちゃけ、ヒースの身長ってオレらの国ではその年頃の平均で言えば普通なんだけどな
レジウィーダ:それをヒースちゃんに伝えたげればいいやん
タリス:グレイが言ったら励ましどころか逆効果になりそうだけれどねぇ(笑)
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