A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第66音番外】


レジウィーダ:ピオニー陛下、あたしの本名をところ構わず言うのはやめて下さい

ピオニー:え? もしかして隠してたか? それなら知らずにすまなかったな

レジウィーダ:別に隠しているわけじゃないですけど、知らない人もいるし初めましてな人達が混乱するじゃないっすか。だからせめて公共の場は避けてもらえると助かります

ピオニー:ほうほう、なら公共の場じゃなければ良いんだな?

レジウィーダ:そうですね

ピオニー:じゃあ、今度俺の部屋に招待しよう! そうすればいくら呼んでも構わないよな♪

レジウィーダ:まぁ、それなら良いでs

ジェイド:では、今度のオフの日にでも遠慮なくお邪魔しましょうか♪

ピオニー:は?

レジウィーダ:あ、ジェイド君

ジェイド:お茶菓子は何が良いですかね。……あ、おやつではありませんがバーベキューなんてどうです? 陛下の私室なら、肉に困る事はなさそうですし

ピオニー:オイイイイッ! それってまさかジェイドやネフリー達の事じゃねぇだろうな!?

ジェイド:自肉や妹を食す趣味はございません。レジウィーダ、マルクトのブウサギは大変脂が乗っているので美味しいかと思いますよ

レジウィーダ:へー

ピオニー:誤魔化すな! 俺の大事なペットを食う事は許さん! と、言うか可愛くない方のジェイドを呼んだ覚えはないぞ!

ジェイド:おや、人の執務室や家には勝手に転がり込んで来る癖に冷たいですねぇ

ピオニー:それは俺だから良いんだ!(横暴)
















グレイ:お前よぉ、安易に何でも頷こうとするなよ

レジウィーダ:何がさ?

グレイ:普通、招待されたからって異性の私室に行こうとなんてしねーよ。向こうにそう言うつもりがないとしてもな

レジウィーダ:そう言うつもりがどう言うつもりかはわからないけど、別に一人で行くわけじゃないんだし、大丈夫じゃない? あたし別にピオニー陛下には何もしないよ? 確かにイケメンだけど、愛でるにはタイプが違うからね

グレイ:そう言う事じゃねーし。そもそも何でテメェが何かする前提なんだよ意味わからんわ

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