・お姫様じゃなくても



昔むかし少女は憧れました。
それは絵本の世界の、綺麗な綺麗なお話



いつかお姫様になるっていう夢
変人だって人は言うけど、私は正当なことを言っているわ
女の子の夢のようなものでしょ、お姫様って
キラキラしていてフワフワしていて
でも現実はなんてつまらないんだろう
どうして通学には馬とか乗らないのかな?



不満げな君の横顔は可愛いのに…
口を開いたら、異次元の話しかしない
一目ぼれした俺が悪いが、恋が終わらず
君の夢物語を聞いています。
俺が愛をささやいても君はスルー
身体に触れようものなら痛い目に会いました。



夢から覚めるのが怖いって思ったのかもね
はじめて現実で私の傍から離れない人
信頼したら、後で泣くのだと、私は言い聞かせた
自分勝手でもよかったの…
悲しい時は絵本を開いて妄想したいたのに
今はどうして貴方のこと考えているの?



あまりにも君が引き気味だったから強引に
それが迷惑だって考えもつかなかった
俺にこんなにも思われている君は幸せだっていう…
反省会は一人で行いました。
無理やりでも何でも君が欲しかったのは事実だけど
俺って案外、純情だったのかもしれない



貴方が急に私から離れてしまった。
願っていたことなのに、それがとても辛くて
本当は心の何処かで知っていたんだ。私も好きだって
平凡になりさがりたくないなんて言って
それでも大切なものはなんでしたか?
とりあえず、仲直りできるように謝ろう



もう、私のこと嫌いになったの、なんて聞き方ひどい
いっそ嫌えたらどんなにラクだったでしょうか
君が仲直りしたいなんて言うけども俺は
君の本音を知った時には顔面崩壊しました
きっと俺はニヤついて無様な顔だったでしょう
なのに君は何回も好きだったからと言ってくれました。



少女は気がつきました。
昔憧れていたのは自分の手を繋いでくれる誰かの存在だったことに

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