・もしかしたら病


明るい言葉にはいつだって
「もしかしたら」と君は
可能性の可能性について
不安なんていつもここにあるし
いまさらだって笑って見せて
泣いている必要はきっと
わからない日々が積もった
こころばかり
即答を求める理不尽さに
綺麗でいないといけないの?
素直になっちゃダメだった
どうしてこんなにも
正しいことだけが正解じゃないの?
ヒーローの挫折
この世界はとても見にくい
負けないで、なんて
笑うしかない!
叶えたかったことは
忘れていくことが救いだなんて
戦い方なんて人それぞれ
迷うことが嫌いで
君は生きることが上手になった
気持ちの在処を問うボクは
ひとりぼっちのいいわけ
変わることのない思い出は


明日の自分がいなくなる


夢の中、そこで暮らせたならば
ほんの少しの勇気と君と


変わることが怖かった
全てに永遠を求めた
いつだって解放されたいと
願うばかりだったのに
ここにいたかった
ここから旅立つなんて不安で
君が遠くなるようで
嫌で、嫌で、嫌だった。
耳をふさいで口をつぐんで
ボクはいい子になる
ボクはボクでいてはいけなくて
悲しくもなる。


君みたいに上手に生きたかった
ボクは必死になってボクを殺した
ボクは君になりたかった


もしかしたら病


そうしたら好かれるって思ったんだ
「あなたの良さを大切にして」だなんて
真顔で言える君は本当に、お綺麗だ。
ボクはボクを探しに行くことにする
ボクを信じることにした




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