・年の差詰め合わせ


《告白‐年下side‐》

頼りない年上
ちょこまかと可愛くて
子ども扱いはやめて

俺、もっと大きくなります
あなたに届くことはなくても
俺は追いかけ続けます
少しでも近づきたいですから

もう子どもじゃないのに
あの日から進歩してないの、俺
ほら、身長だって抜いたのにな

まだ俺じゃダメですか?
あなたに届きませんか?


《自立‐年上side‐》

可愛いと思っていたのに
いつから君は大人になったの?
…先を行く、大きな背中が遠い
私は何もかわっていないのに
君だけが先へ先へと進んでいく

置き去りにされたようで
淋しさ紛らわすために子ども扱い
昔のように甘えてほしくて
頼ってほしくて

だけど、立派な君に
もう私はいらないのかな?

飛立って下さい、何処までも
執着は幸せを壊すから
笑顔で手を振るよ

聞き分けのいい大人だから
そう言い聞かせて
自分を保つのが精一杯だった

愛してるだなんて…
嬉しいのに、怖くて
ここから踏み出すのが
まるで今までを無くしてしまうようで

私は拒んだ
心残りはあるけれど
このまま少しでも君といたいから


《失恋‐年下side‐》

フラれました。
俺のことはそんな対象じゃない、と
ああ、せっかく大きくなったのに

つい抱きしめたくなる瞬間
大切だから何もなかったふり
昔のままが好きなあなた

無邪気な笑顔が消えていることに
微かな戸惑いが見え隠れする

少しは俺のこと意識してくれてる
失う覚悟で伝えてよかった

いきなりは望まないよ
いつになってもいいから
俺と恋してほしいんだ


《誤解‐年上side‐》

情けない話、怖がり
守るはずだったのに守られていた

どんなに時が流れても
かわらない温もり
年上ぶることで逃げて
子どものままなのは、私だ…

今更、気付いた
大切なことから目をそらしていたこと
まだ間に合いますか?
ちゃんと伝えよう

だけど…私は君よりも、ずっと年上
身の程を思い知る
君には君に似合った人がいる
愛してるって言ったのに…

どうかお幸せに


《孤立‐年下side‐》

何故だ、避けられている
空元気しかもらえないのか
あなたの悲しみを下さい
俺はもうあの日の俺じゃないのに
どうして足りないの?

こんなに好きなのに…


《現実‐年上side‐》

信じてあげられないのは
何処かで探してしまう
繋いだ手から伝わる温もり
必要とされていたから
泣き虫だった君が
両手を広げて待っています


《認識‐年下side‐》

限りなく澄んだあなたは
ごめんなさい
きっと汚してしまう
その優しさに甘えてしまいそうで
強がり大人のふりして
知らずにいた
まさか、こんなにも守られていたなんて


《逃避‐年上side‐》

とろくさくて何にもできない
自分にもできることがあるんだ
生きる理由は君にある
守っているつもりでいたのは
大きな間違い
たくましくなった横顔
囁かれた愛を
ごまかしていたのは


《幸福‐年下side‐》

恥ずかしがり屋なんだ
返事は真っ赤に頷く顔
抱きしめた腕のなか
あなたと歩む人生
繋いだ手はあの日のままで


《一生‐年上side‐》

年の差なんて関係ない
此処には愛がある
かわらない笑顔が嬉しくて
永遠を手にいれた
もう強がらないよ


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