※2nd


 アレルヤは、わたしの顔を見るなり「ごめん」と言った。わたしに「おかえりなさい」も「久しぶりね」も言わせずに、たった一言、それだけを。
 「どうして?」。その意味がわからなくてわたしが訊くと、「……ハレルヤが、いなくなってしまったんだ」。アレルヤは視線をうつむける。
 わたしはその言葉を自分でも驚くほど冷静に受け止めていた。その上で、アレルヤが謝ることじゃないのに、と思う。だって、おそらくハレルヤがいなくなったのはアレルヤの所為なんかじゃないって確信があったから。

「今は、こうしてアレルヤと再会できたことがうれしいわ」


(それにきっと、暗い顔してたらハレルヤに笑われるでしょう?)



ひとりは寂しい、ふたりは悲しい
20110314

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