※最後まで下らない会話
※オチが行方不明


「一体どっちが大事なんですか!」
「少し落ち着きたまえ、なまえ。今の君は冷静ではない」
「だって中尉が答えないから……っ」
「やあ、どうしたんだい二人とも。君たちが喧嘩をするなんて珍しいじゃないか」
「ううう、聞いてくださいカタギリさん! 中尉ってば最近ガンダムガンダムってそればっかり!」
「おや、ヤキモチかい?」
「当たらずも遠からずといったところだな。ただの嫉妬であればこうも厄介ではなかったのだが」
「厄介ってなんですか! わたしはこの際はっきりさせてほしいだけです! 中尉が、フラッグとガンダムのどっちが大事なのかって!」
「……ええと。何と言うか、なまえらしいと言えばそうなんだけど、さすがに僕もこれは予想外だよ」
「正直なところ、私も手を焼いている」
「はは、MSWADのエースと言えど形無しだねえ」
「言ってくれるな。階級も肩書きも、今この場では何の役にも立たん」
「もー! 何なんですか二人でこそこそ! あっもしかしてカタギリさんもガンダム派ですか? どうしてですか?! そりゃあ確かにガンダムだって興味深いですけど、うちのフラッグでは敵わなかったですけど、でも、だからこその中尉のカスタムフラッグじゃないですか! 中尉の期待に応えるために、あの子正しく骨身を削ってるんですよ!!」
「落ち着けと言っただろう。なまえ。私はガンダムというあの圧倒的な存在に心奪われたとは言ったが、フラッグファイターとしての矜持まで失った訳ではない。だからこそフラッグのチューンを頼んだ。わかってくれ。私は私の信じるフラッグでこそ、ガンダムを倒したいのだよ」
「そんなこと言って! 他のMSとの逢瀬の為に駆り出されるあの子の身にもなってください!」
「なまえ、」
「言い訳は聞きたくありませんー! どうしてはっきり答えてくれないんですか答えられないんですか以前の中尉ならフラッグ一択だったのにっ」
「……く、結局は堂々巡りか……」
「いや、何かもうお互い様じゃないのかな。仕事熱心なのは構わないけど、ここまでくると呆れるよ」


(結局は似た者同士!)



ワーカホリックな彼女
20110527
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