001-


君は笑顔で俺に告げたよね、サヨウナラって
そんな笑顔を浮かべる君、それを無表情で受け止める俺、そんな俺らは歪んでる
君と出会えたのは奇跡の範疇だった。君と別れたのは必然だったのだろうけど
あの日幸せだった日々はもう戻らないと、君はそう言ったよね
雪解け水が流れるように、僕らの関係も春になって流れてしまった
愛してるとは言葉に出来なくて、ただただ不安だけが募ってゆく
君が好きだよっていえればよかったのに、俺はその瞬間さえ逃してしまった
物忘れが酷くて何も覚えていられなくなったはずなのに、君との思い出だけは鮮明で
忘れたいと望めば望むほど、君の事を忘れられなくなっていって
一度は音楽だけで生きてみたかったけれど、君を思えばそんな事出来やしなかった



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