まとめ4
空、だった。波紋一つ無い静かな水面は真っ青な空を映していた。わたしの乗っていたボートだけが空に浮かんでいるようで少し神秘的。水中から見える本物の空もわたしのまわりにある空も、全てが綺麗。落下する感覚と息の出来なくなる感覚がその綺麗さを際立たせる。
@hafen_odai:空に沈む
キラキラと輝く海。水は透き通っていて、海の中がよく見える。色とりどりの魚、美しい珊瑚、白い砂…。海が大好きだった君にも見せてあげたかった。きっと喜んだろうに。僕がそう思った瞬間、魚たちと一緒に楽しそうに泳ぐ君が見えた、気がした。
@kimiutu_bot:海の中に君を見たんだ
そろそろわたしにも出会いがあってもいいんじゃない?例えば電柱のあるあの曲がり角を曲がったらイケメンとぶつかるとか!…があるわけもなく。何事もなく曲がれたわたしは、ため息と共にポケットにあったキャンディーを口に放り込んだ。美味しい。
@0daib0t:電柱、キャンディー、曲がり角
遺書なんて初めて書くわ。えっと、わたしが死んだら。そう、水葬にしてほしいの。あとね、ダイヤを買えるだけ買って散りばめて?きっと、夜空の星屑が白銀に輝くように綺麗だわ。その様子を見れないのが残念だけど、その中で逝けると思うと、素晴らしいわね。
@0daib0t:星屑、水葬、白銀
「わたしは、素敵な楽園に行ったの」
そうなんだ。そこはさぞ素敵なところだっただろうね。いや、さっきから君の瞳が輝いていて、凄く美しいから。だけど君の見た楽園とやら。君の瞳の中だけに隠されてしまってて…僕には見ることができないみたいだよ。
@cosmosno:瞳の中に隠した楽園
僕らはお互いに夕日を撮りあって笑いあっていた。一息ついていたところで、ふと夕日を見た君が、レンズ越しでさえあまりにも綺麗で。その瞬間、僕の手はシャッターのボタンを押していた。カシャ、とその場に音が響く。君が僕の方へ振り向く――。
@yoiyami_inori:君にピントを合わせる
それが届いたのは、彼の死亡報告から三日ほど経ってから。差出人不明のまま送られてきたそれは、白紙の手紙。わたし宛てと書かれた筆跡は紛れもなく彼のものだった。あぁ、いつも飄々として思考の読めなかった人。今回の手紙も、わたしが理解するのは難しそうね。
@cosmosno:白紙の手紙
あの人はとても魅力的だ。人並み以上に整った顔を持っていて、ラピスラズリのような深い、青の瞳が綺麗で。そして、よく嘘を吐く。僕は彼女が嘘をつくときに緩く光る瞳に酷く惹かれているのだ。彼女がその瞳で今度はどんな嘘を描くのか、楽しみなくらいには。
@0daib0t:ラピスラズリと描く嘘
もう会えるはずがない君に会えたのは、君が亡くなってから一週間ほど経ってから。他の誰でもない、わたしだけが出来る君との逢瀬。みんなはそんなものわたしの幻覚だって言うけれど、それならそれで悪くないよ。ほんのひととき昼下がりだけだけど、君に会えるなら。
@kimiaobot: 幻想逢瀬
君は凄く真っ直ぐで正直な人だったね。どんな時でも嘘が吐かなくて、面倒くさい性格だと思ってたんだ。でもそんな君が吐いた最初で最期の嘘。それを見抜けなかった事、後悔してる。『大丈夫』だなんて、そんな訳なかったよね…ごめん。
@odaimdkbot: 正直者の君が吐いた最初で最後の嘘
朝、いい匂いがして目を覚ます。まだ眠くて覚束ない足どりでリビングへ行くとそこには可愛らしいエプロンをした夫。おはようと笑いながら、作っていたパンケーキを皿に移してわたしへ差し出す。夫が休みの水曜日は、ちょっとだけのんびりできるのです。
@roubaititle:パンケーキと水曜日
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