まとめ16



僕は君のことがとても好きだよ。何度だって好きって伝えるよ。でもね、愛してる、はとても大切な言葉だから一度しか言わないよ。ちゃあんと聞いていてね。ならいつ言うか教えてって?駄目だよ。それはこれからのお楽しみにしておいてほしいんだ。
@odai_amedamabot:愛してるを一回だけ


何度やったって無駄だと、そう感じているのに。貴方を助けられる欠片くらいならあるんじゃないかって、意地を張って同じ時間を繰り返す。結局そんなことなんて起きやしない。それでもわたしのやっていることが無駄なことだなんて、認めたくない。
@odai_hurahura:中身が空の砂時計


『××になる!』
幼い頃テレビで見たボトルレターに憧れて、拾った瓶に手紙を詰めて海に流したのを覚えている。何を書いたのかまでは覚えていない。でもあの時書いた言葉は、叶っているんだろうと思う。だって、今のわたしはとても幸せなんだから。
@hafen_odai:海に託した約束


あなたがあなたでいる最期の日。僕は初めてあなたへ花束を贈った。今までの感謝と親愛を込めて。その他にも贈られたたくさんの花束を抱え、アイドルであるあなたは精一杯の笑顔でステージを去る。そうして、あなたは一般人になるのだろう。
@bomb_odai_bot:君へと贈る、最後の花束。


わたしにとって貴方がどれだけ大切な人であったか。語れと言うならどれほどだって語ってみせましょう。しかし、そんなものは無意味なのです。明日になれば新しい昨日が始まる。そうしたら貴方は忘れてしまうもの。わたしの思いも過去の絆も。
@odai_bot01:明日には忘れてしまうもの


僕がその人に出会ったのは小学一年の夏だった。深い草むらを探検中見つけた場所にいたんだ。そこは秘密基地のようで、ドキドキしたのを覚えてるよ。その場所に行けたのもその人に会えたのもそれきりだったけれど、あれが神様だったのかもしれないね。
@CockRobin_bot:少年と 神様と ときどき、夏。


人間は感情の制御が出来ない生き物だった。意味のない争いをしては罪のない人が死んでいた。そんな状況に疲れた人々はコンピュータに管理される事を選んだ。その後は平和な時間が過ぎている。これでよかったのだ。僕が仰いだ空は、とても綺麗だった。
@hitoriasobi_bot:箱庭から眺めた空。


僕たちは鳩を逃がす為、なんとなく海岸まで来ていた。ほら、と籠を開ければ鳩は迷いなく空へと飛び立つ。その時、一際強い海風が彼女の麦わら帽子を吹き飛ばした。その風に乗り高く舞い上がった白い鳩と麦わら帽子は、今でも目に焼き付いている。
@0daib0t:海岸、帽子、白い鳩


わたしの結婚式前日に手紙が届いたの。差出人名はなかったけれど、すぐに貴方だと分かったわ。自分のことは忘れて幸せになってね、なんて書くのは貴方だけよ。本当に優しくて、それでいて残酷な人。わたしは貴方がいてくれるだけで幸せだったのに。
明日の色(お題bot):「なんて優しくて残酷な人」


「自殺するの?」
その声に振り向けば、クラスの人気者の少女がいた。彼女はわたしもそうなの、と笑い、そしてなんの躊躇いも無く窓から宙へその身を投げた。それはあまりに突然で、しかし美しく。わたしはただ見ているだけしか出来なかった。
創作お題bot@理想幻論:首に巻いたロープはただ風に揺れた


生徒会によって隠蔽された彼女の死。世間では失踪扱いになるんだろうか。新聞にほんの小さく記事が載せられただけで、世界の為に命をかけた彼女は葬儀すら執り行われず、忘れ去られてしまうのか。そう思っても、僕に出来る事など無いのが歯がゆい。
お題bot*:新聞、葬儀、生徒会


みんながわたしを笑う。惨めで汚くて、這いつくばっているのがお似合いねと嘲る。可哀想と言う人も、結局見て見ぬふりをする。でもいいわ。きっとわたしはシンデレラ。だからきっとこの先に待っているのは輝かしい未来。なら今は灰かぶりで結構だわ。
蝋梅bot(お題):灰かぶりで結構


彼女のリング、昔わたしが一時期通っていた黒魔術のお店で見たことがあるのよね。真偽はさておき呪いのリングだった気がするのだけれど、大丈夫なのかしら。
「なぁに?」
「……なんでもないわ」
いえ、わたしが過剰に心配してるのよね、きっと。
お題bot*:過剰、リング、なんでもない


少女は海底散歩のためのお気に入りの白いワンピースをはためかせ上機嫌で海底を歩いていた。彼女はこの海底散歩の時間が好きであった。海の……深海の静寂さが彼女を包み込む。深海の闇を思わせる暗さの中、白いワンピースだけが輝いている。
@odainobot:白いワンピースで海底散歩


合同授業の時だけお隣になる、二つ向こうの教室の人がいる。その人はいつも眠そうに教室に来てすぐに寝てしまう。今日も今日とて、窓から差し込む暖かな日差しを受けて気持ちよさそうに寝入っている。そんな彼を見るのがわたしの密かな楽しみだ。
ふらふら(お題Bot):今日もあなたのお隣で



 

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