前世でも今世でも、わたしはナッシュとメラグの側にいることができた。彼らに伝えたら大袈裟だと言われてしまうだろうが、それがわたしにとってどれほど幸せなことか。もしできるなら次に生まれる時も、彼らと共に生きていけたらと思うよ。
宵闇の祷りお題bot:生まれ変わっても同じ世界で生きたい/ドルベ
今更どうしようもないわ、とメラグはため息をついた。ベクターがメラグを三度殺したことは事実で、謝ったところで意味などない。それをメラグは理解している。だからこそもう関わらないならそれでいいとベクターを突き放すのだ。
ぽつりと吐いて、(お題bot):謝ったって仕方ないね/ベクターとメラグ
試合開始前に握手を交わした少年。彼の追い詰められてはいるがまだ光の灯っている瞳が、これから光を失うのだと思うとゾクゾクした。早く俺に絶望に歪んだ表情を見せてくれ!その為の仕込みはもう終わっている。ああ!楽しみで仕方ない!
創作お題bot:貴方を私の手で不幸のどん底に落としてやる。/W→凌
記憶を取り戻したオレに、彼らは喜んでくれた。何も言わずに忽然と消えたオレの為に、友は玉座を空けていてくれた。ならばオレはそれに報いらなければならない。世界の命運を決める為に、必ず守り抜くと誓って、オレはもう一度王となる。
青色狂気(お題bot):世界の命運を託されて/ナッシュ
オレは神代凌牙だ。幼い頃から妹の璃緒と共に生きてきた。だが、オレの魂の奥底にある何かが叫ぶ。お前は神代凌牙ではないのだと。そんな訳ないと一蹴するべきだった。けれど出来なかった。オレのきおくのとびらは、まだひらかない。
バルキュリアの囁き(お題bot):きおくのとびらがひらかない/凌牙
この時のために研いできた復讐の牙は、突き立てる前に行き場を無くしてしまった。謝罪なんて、懺悔なんて、自分には必要なかった。憎しみと怒りのままに復讐させてほしかったのに。この行き場を失った感情をどこにやればいい……?
※/W←凌
ああ馬鹿だ!こんな思い通りに動いてくれるなんて、やっぱりあいつは大馬鹿だ!最高だ、気分がいい。今まで溜まっていた鬱憤をぶちまけてやる。大げさな身振り手振りも煽りにはもってこいだ。ようやく、あいつを真正面から煽ってやれる!
創作お題bot@理想幻論:大手を広げて嘲笑う/ベクター
彼は仲間の思いと命を背負い、目の前にいるかつての友を敵として見据え、そこに立っていた。彼を動かしているのは仲間を守るという責任と約束。それは絆と言うにはあまりにも強固で窮屈で……それでも彼はその縛りさえも力に変えていた。
虹色えそらごと。(お題bot):絆と呼ぶか、檻と呼ぶか/ナッシュ
私は“神代璃緒”の名を借りて好きに生きてきました。そんな私が私に戻るにあたり、彼女にしてさしあげられることはなにもありません。そんな最低な私のせめてもの償いに、楽しかった記憶を捧げます。それさえも私の勝手な都合ですけれど。
ロドイビ@お題bot@ランダム:以前の私へ鎮魂歌(レクイエム)/メラグ
某国との戦争中、巫女がその身を以て神を浄化した。これにより国は救われたが、兄王の悲しみは計り知れないほどであった。それなのにわたしは、妹の遺体を抱きしめ涙を流す友を見つめるしか出来なかった。友の助けには、なれなかった。
ただ好きなだけ:非力な勇者は何もできず/ドルベ
花を摘んでいたメラグがお兄様!と、ナッシュの元へ駆け寄ってきた。ナッシュがどうかしたのかと問うと、手に持っていた花冠を彼の頭にそっと乗せて微笑んだ。その不格好な冠に、ナッシュも柔らかな笑顔を浮かべていた。
ふらふら(お題Bot):不格好な花冠/ナッシュとメラグ
喜び、悲しみ、怒り……そういった混沌の元になる感情を全て捨て去りランクアップのみを目指した世界。高みを目指す為に必要ないものは有無を言わさず捨て去っていく。そこには一欠片の混沌もない。吐き気が出るほど高潔で下らん世界だ。
喉元にカッターお題配布bot:実に素敵で下らない世界/ドン千
あの日、君は国のためにその身を海に投げた。前世の私はそれを目の前で見ていながら止めることも助けることも出来なかった。だからこそ今世、命をかけて戦う君を今度こそ守り通したい。それが叶うのならば、この命など惜しくはない。
水星人 お題・言葉配布:あの日、守れなかったきみのために。/ドルメラ
気が付けば私はいつも凌牙に守られていた。優しい凌牙は、そんなことはない、むしろお前を傷つけたと嘆くでしょうけど。凌牙がずっと私を守ってくれてたから、今私は凌牙の側にいられてる。今までありがとう凌牙。そして今度は、私の番。
水星人 お題・言葉配布:わたしは、あなたの優しさにずっと守られてきました。/凌←璃緒
大すきな王さまに、一生けんめいつくったお花のかんむりをあげたの!そうしたらありがとうってよろこんでくださったの!王さまはときどきさみしそうになさるから、お花のかんむりで少しでもわらって、げんきになってくださったらいいな!
小さなお題bot:花冠をきみに。永遠の王様へ。/イリス
凌牙に繋がれた赤い糸。血で濡れ真っ赤に染まったその糸は、凌牙の周りから絡められていた。この糸を切らない限り、凌牙はナッシュであり続ける。ならば俺はあの糸を断ち切る。その為の鋏を手にするべく、俺は運命のカードを引いた。
水星人 お題・言葉配布:赤い糸と裁ち鋏/W→凌
もはやそれは告白などという軽い言葉で片付けられるものではなかった。既に二度の生を共に生きたからこそ言える永遠の誓いであり、隣に並び立つ覚悟を示した言葉。それこそがドルベにとって最上級の愛の形だった。
水星人 お題・言葉配布:何度も何度も、きみの隣に生まれてくるから、だから、一緒に生きよう。/ドルナシュ
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bkm