理想  
〜FINALFANTASY[ 14th anniversary〜




「かわいいな、似合ってる。」
「ほんと?嬉しい。」



そんなカップルのやりとりを聞いたのはSeeD就任式の一週間前のことだった。
きっとデートの為に新品の洋服をおろしたのだろう。
ふんわりとカールした真っ黒な髪が彼女の身に纏う真紅のワンピースに映えていた。
その目の前に立つ彼氏らしき人は、はにかむ彼女を見て柔らかく微笑むと、自分よりも小さな手を取って歩き出す。ごく普通のカップルの、何気ないやりとり。でも黒髪の女性と茶髪の男性はまるで自分とその想い人みたいで。
盗み見みたいで悪いと思いつつも、リノアはそのカップルが見えなくなるまで目を離すことが出来なかった。







***







「よし…!できた!」



リノアはハーフアップに纏めあげた髪の毛から手を離すと、全身が映る姿見の前に移動した。
鏡に映るのは精一杯おしゃれをした自分。
膝上のパーティドレスは深紅。
いつもは爽やかな色味…青や白を好むリノアだったが、先日見かけた女の子を見て挑戦したくなった色だった。彼がいつもあの大きな手で梳いてくれる、黒い髪が映える色。

リノアは鏡の前でくるりと身を翻した。その拍子にふわりとスカートが揺れる。
鏡に背を向けたまま首だけを動かして鏡を見やると、背中の編み上げの締め具合をチェックする。程よく締められたそれによって、ウエストがすっきりとして見え、体のラインを強調してくれる。前のタイトなスカートと違い、今回のドレスはAラインのスカート。フレアーが多めで、動く度に揺れる。多分いつもより足がほっそりして見えるのはこのスカートの形状によるものなのだろう。

満足して一人頷くと、次は横向きの姿を確認する。サテンのような艶のある生地ではなく、少しマットな感じで赤という派手な色の割には落ち着いて見える。胸から腰のくびれへと視線を移してゆく。いつもよりも姿勢を正すことを心掛けると、一層素敵だ。

そして再び正面へ。ストッキングのほつれがないことを入念に確認し、スカートの裾を整える。足元は普段より少しヒールが高めの黒いパンプス。小さなリボンが付いていて、大人っぽさの中に可愛らしさをプラスしてくれる。

肩ひものない…いわゆるベアトップのおかげで首や肩周りはすっきりとしていて、デコルテも綺麗にみえる。その分ネックレスは少し煌びやかにしようかとも考えたが、いつものネックレスを身に付けていたくて却下した。胸元で揺れるそれの先には、指輪専用の布で磨いたばかりの二つのリング。もちろん普段から時々磨いてはいるが、この華やかな装いのせいだろうか、いつも以上に周りの光を反射してきらきらと光っているように思えた。



(――うん、いい感じ。)



可愛いと言ってくれるだろうか、そんな期待に胸を膨らませながら、リノアは黒のクラッチバックを手に取ると、早足に会場へと向かった。







***







今年も数人の学生がSeeDとして新たな一歩を踏み出す時がきた。
壇上でのお披露目が終わり、SeeD代表としてスコールがスピーチをする。その姿はSeeD歴1年であることなど感じさせない、堂々とした、とても立派な姿だった。もちろん彼らしく、非常に短時間で要点だけを述べたものではあったが、魔女戦争を乗り越えその身で感じた経験談を交えたその話は、きっと新米SeeDの心にも届いたに違いない。
盛大な拍手とともに、彼は幕の後ろに去っていき、そして代わりにシドが姿を現す。いつもの朗らかな笑顔はそのまま、会場にいる全ての関係者に向けて礼を述べ、少し長めの話をしたあと、「さぁ、堅苦しい話はこれくらいにして。皆さん、大いに宴を楽しみましょう」そう言って乾杯の音と共に「就任式」という名のパーティが始まった。







(…まだ捕まってる。)



シャンパンを片手に遠くからスコールを見つめるリノア。人ごみの中と言えどすぐに見つけることが出来るその姿は、世界のお偉いさんだとか、各地のガーデンの重役だとかに引っ張りだこだった。隙あらば話しかけようと思っているが、パーティが始まって小一時間が経った今も、リノアの付け入る隙など与えてはくれない。
中には素敵な女性も勿論居て、その人がスコールに触れる度にリノアの心の中には黒いものが湧きあがっていた。



(早く、見てもらいたいのになぁ。)



目線を自分の身なりへと落とし、溜息を一つ。友人たちから大いに褒めてもらったとはいえ、やはり一番に見てもらいたい人がまだであることに一抹の寂しさを感じる。
しばらく会話に花を咲かせていたゼル達もまた、今は接待の為に会場のあちこちへと散らばっており、リノアは手持無沙汰にシャンパングラスを傾けた。



「…一人か?」



低めの声が聞こえた。ハッとして顔をあげると、目の前には真新しいスーツに身を包んだ男性が立っていた。スコールよりも少しだけ明るめの茶髪にダークグレイの瞳。身長はスコールと同じくらいだろうか。もちろん顔に傷は入っていないが、すらりとしたその姿形はリノアが今一番会いたい人にかぶった。



「あ、ちょっとね、待ってる人がいるの。」



似ていても決してスコール本人ではないことにがっかりしながら、それを感じさせぬよう、いつもの笑顔でそう答えた。目の前の男は「そうか」と言い、去っていくのかと思えば、そのまま近くのウェイターからシャンパンを一つ貰い、リノアの隣に並んだ。



「俺も暇なんだ。少し話さないか?」



思いがけない申し出に、あまり一人でいると気が滅入るばかりだと考えたリノアは二つ返事でそれを承諾した。レーゲンと名乗った彼は、難しい話があまり好きではないらしく、堅苦しい会話からやっと抜け出してきたところだと言う。表情豊か、愛想がいい、とは言えないが、同じ読書が趣味ということに加え、不器用ながらにしっかり受け答えしてくれる彼にリノアは好印象を持った。



「リノア、…そのドレス良いな。」



不意に。少し会話が途切れた時に漏らした言葉。話し始めて少し経った頃の突然の褒め言葉にリノアが狼狽える。



「ほ、ほんと?」
「ああ。この色、凄く似合ってる。」
「えへへ、嬉しいな。ありがとう。」



照れくささから頬を掻く仕草を見せながらも、素直に思った気持ちを言葉にした。
と、その時、リノアの体に影がかかった。



「…わ!?」



小さく声をあげたリノアの目の前には、隣に居た彼。いつの間にか至近距離に迫った彼の顔がリノアの耳元に寄る。



「あんたの待ってる人って、伝説のSeeDだよな?」
「そ、そうだけど、なんで…。」
「手、空いたみたいだぞ?」
「えっ、あ、ほんとだ…。」
「行ってこいよ。折角おめかししてるんだから、自信持て。」


かかった影はそれだけ呟きくと、あっという間に離れていった。持っていた空のグラスをひょいと取り上げられ、背中を押される。
何故分かったのだろうか、とか色々思う所はあるが、やはりそれもガーデンの一員としての洞察力のなせる業なのだろう。そう考えて、リノアは礼を述べると、後押しの力を借りてスコールの元へ足を運んだ。



「スコール!」



やっと面と向かって話ができる、やっとこの姿を見てもらえる、――先ほど第三者から褒められたこともあってか、リノアは先程のどんよりとした感情も忘れ、膨らむ期待をいっぱいに抱えて、呼び慣れた名を呼んだ。
ちょうどスコールもこちらへと歩んでくる途中だったようで、そう歩くこともなく辿り着く。



「おつかれさま!すっごく、すっごく良かったよ!」
「…あんまり思い出させないでくれ。」
「え〜、どうしてよ。本当に素敵だったのに。」
「慣れないんだ、ああいうの。」



眉を潜める彼は相変わらずで、リノアは苦笑した。あれだけ立派にやってのけるのだから、もう少し自信を持っても良いのにと思いながら、今日初めて間近に見た彼を上から下まで見つめた。



「…何だよ。」
「SeeD服着てるの見るの、久々だな〜って思って。やっぱりカッコいいぞ!」



あまり袖を通していないこともあってか、未だにパリッとしている服。見た目に反して伸縮性に優れたそれは、端正な顔立ちに良く似合っていた。彼はこの服を着たがらないが、稀に見ることのできるこのような機会をリノアは密かに楽しみにしていた。
褒め言葉に対し、スコールは何も応えず、代わりにその視線はリノアの全身を映す。そのことに気がついたリノアは、くるりとその場で一回転してみせた。



「どう?似合ってる、かな?」



後ろ手を組み、スコールのことを覗きこむような姿勢で問う。



「ねぇったら、スコールさーん?」
「…ああ、いいんじゃないか。」



数秒の間が空き、ようやく返ってきた言葉は抑揚のないその一言だけだった。
あっさり目線まで逸らしてしまった彼に、上機嫌だったリノアの表情が穏やかではなくなる。スコールはといえば何の表情の変化も見てとれない。あえて言うならば、眉間に皺が寄っていることくらいだろうか。



「…そうだ、リノア。もう部屋に戻らないか?」



曇っていくリノアの心の変化には気づいないらしいスコールは話を変えた。リノアの望まない提案を投げかけてくる。



「……勝手に戻ってれば。」



苦々しい気持ちで吐き出した言葉は、リノアが自分で思っていたよりもずっと低い音だった。目の前の相手を下から睨みつける。



「スコールの馬鹿。」
「…なっ、り、リノア!?」



小声でそう呟くと、身を翻し、ヒールの音を鳴らしながらリノアはスコールから遠ざかっていった。思いがけない展開に目を白黒させ、スコールは慌ててリノアを追いかけようと一歩踏み出すが、タイミング悪くドールの理事に声をかけられ、足を止めざるを得なかった。







***







リノアは広い会場の中でも、スコールと出来るだけ離れた先の壁に背を預けていた。
新しく受け取ったシャンパングラスを揺らすと、中身が波を打つ。それをじっと見つめれば、小さな気泡と情けない顔の自分が映る。それを見ていられずに俯くと、リノアはため息をついた。



(わたし、何やってるんだろう…。)



リズミカルなBGM、楽しそうに舞う紳士淑女。笑顔で溢れる会場の中で、一人浮かない顔をしている自分。せっかく身にまとったドレスも、こんな表情のままでは台無しだ。



(自分が望む答えをくれないからって我儘すぎるよね。)



勝手に期待して、勝手に舞い上がって、勝手に怒って。ただでさえ慣れない場で慣れない接待をして疲れているスコールに向かって、自分の態度はあんまりだ。
謝らなくては―――そう思い、顔を上げようとした瞬間、視界に入ったのは艶のある皮靴だった。この日の為に新調しようと言って共に買いに行き、そして昨日、心をこめて丁寧に磨き上げたそれを忘れるはずがない。

そっと顔をあげると、先ほどまでと同じ表情のままのスコールが立っていた。



「リノア。」
「…何よ。」
「…俺、何かしたか?」



謝ろうと決めていたはずなのにリノアの口から出たのは素っ気ない言葉だった。苛々とした気持ちを代弁するかのように、グラスを大袈裟な音を立てて傍のテーブルに置く。困ったような表情と、不機嫌の理由が検討もつかない様子に、冷めたはずの熱が戻ってくる。



「わたしが何着ても、別にスコールには関係ないよね。」
「…そんなこと…、」



厭味ったらしくぼやいたリノアに咄嗟に言葉を紡ごうとするスコール。その先を言わせずにリノアは更に続ける。



「スコールの為に可愛くなりたい、そう思って頑張っても、それは無駄な努力なんだよね。」



自分の我儘だと分かっているのに唇が止まらない。意地っ張りな自分が素直な自分の邪魔をする。
知らぬ間に零れおちていった涙は何の為か。スコールに対する怒りなのか、自分への嘆きなのか。



「…っ。スコールなんて、大嫌い!もっとわたしの変化に気付いてくれる人と、」
「リノア。」



“付き合えば良かった”そう言葉を続けようとした瞬間。
状況にそぐわぬほど落ち着いた声によって、リノアは辛うじてその先の言葉をのみこんだ。



(…ああ、言っちゃった。どうしよう、絶対呆れてる。絶対困ってる。)



自分が放った身勝手な言葉の数々が瞬時に頭の中を駆け巡り、我に返って青ざめた。なんて醜いのだろう、彼にはどう見えていたのだろう。そう思うと怖くて怖くて、リノアは震える手を握りしめながら頭を垂れた。ぼやけた視界に映る床に水たまりが出来ていく。
しかし、次にスコールから発せられた言葉は、リノアの予想を大きく超えたものだった。



「……あんたが一番、可愛いな。」



(―――え?)



あまりに突拍子もない言葉に耳を疑ったリノアは、止まらない涙のことも忘れ、顔をあげた。斜め下に目線をやるスコールの顔は驚くほど赤く、リノアはぽかんと口を開け言葉を失う。



「…なぁ、踊ってくれないか?」



話の流れと関係ない誘い文句に、目をぱちくりと瞬かせる。スコールは赤い顔を隠すように、片手で顔の半分を覆い隠していた。



「あー…好きな、奴としか、踊らないのか?」



彼の顔はさらに赤みを帯び、耳の先まで達していた。
リノアは理解する。スコールが何を言ってくれているのか。分かってしまった瞬間に、涙の粒が大きくなる。



「お、俺のこと、…好きになーる、好きになーる。…だめ、か?」



顔を覆う手とは逆の手を遠慮がちにリノアに向かって伸ばし、指先をぎこちなく回すスコール。
リノアの頬を華やかな場に似つかわしくないものが伝う感触が幾度も幾度も。化粧が落ちてしまうとか、そんなことは考えてなどいられなかった。
ただ、あの日のことを覚えていてくれたことが嬉しくて。まさか彼が口にするなんて思ってもみなかった、リノアの魔法の言葉と仕草さえも。

唇を噛みしめて泣くリノアに、流石に不謹慎だったかとでも思ったのだろうか。一瞬うろたえる素振りを見せ、謝ろうとしたスコールだったが、それを遮ってリノアが口を開いた。



「踊れ、ないの。」



涙を流したまま、少し声が震えながらも、リノアは今できる精一杯の笑みを浮かべた。
スコールは胸ポケットからハンカチを取り出すと、リノアの涙をそっと、化粧が崩れてしまわぬように丁寧に拭っていく。そして、小さな手を取った。



「大丈夫だ。」



そう言ってほほ笑むと、会場の真ん中に向かって歩み出す。リノアの手を引き、エスコートしてゆく。人が密集していないところまで来て足を止め、二人は向かい合わせになった。
スコールはリノアの手を自分の肩に促し、彼女の腰に手を添える。言葉はなくとも、自然と体がBGMに合わせてステップを踏み始めた。



「ね、あの時のスコールみたいに、わたしも一度抜け出そうとしよっか?」



面白半分にそう言うと、スコールは首を振る。



「そこまで忠実に再現するなよ。それに、」



添えられていただけだった手が細い腰に回った。



「離すつもりもないしな。」



ぴったりとくっつきすぎて、少し踊りにくいが、嫌な気は全くしない。それどころか、あの日よりももっと近いこの距離が、二人の関係の進展を表しているようで、リノアは幸せな気分に浸った。
軽やかな足取りは、数分前までの険悪さを微塵も感じさせない。

そして、照明が落とされる。あの日のように、真上に上がる花火に目線を向けた。空に咲く大輪の花が散る、その向こうには満点の星空。
この時期は何かの流星群でも来るのが決まりごとなのか。特に目を凝らさずともすぐに見つけた流れる星屑に、二人は顔を見合わせて笑いあった。



「リノア。ーーーーーー。」



そんな中で不意に聞こえた自分の名前。そのあとに続く言葉が大きな音によって掻き消された。聞こえなかった、と首を傾げることで彼に伝え、今度こそ一言一句聞き逃すまいと耳を済ませると、



「綺麗、だ。本当に。」



そう、囁かれる。
まともに直視できないくらいだったんだ、と続けられた告白にリノアは顔を赤らめた。



「ただ…、俺、こんな腑抜けた面、こんな場所で晒すわけにはいかないって思って。」
「スコール…。」
「しかも、その、口説かれてただろ?」
「え…?」



首をかしげて記憶をたどれば、一つ思い当たる節があることに気がつく。恐らくレーゲンのことを言っているのだろう。てっきり接待に必死になって気づいていないのかと思っていただけに驚いた。



「俺より先にリノアと話すアイツを見てたらイラついて…。だからいっそのこと、リノアをこの場から離れさせたくて部屋に戻ろうって言ったんだ。」



あの時の不機嫌そうな表情、素っ気ない言葉、それら全てがようやく繋がり、リノアは目を細めてはにかんだ。そのままスコールの耳元に出来るだけ唇を寄せ、囁く。



「…ねぇ、抜けださない?」

(煩わしい接待も、もう終わったんでしょ?)



相手の声が届くか届かないか。そんな中で交わす言葉はどこか秘密の逢瀬のようで。



「そろそろ、伝説のSeeDじゃなくて、”スコール”がほしいな。」
「…ああ、喜んで。」



可愛いおねだりに、スコールもまた幸せそうに笑みを浮かべた。
花火に気を取られている会場の人々の合間を縫って、二人はそっとその場をあとにした。

あの日のように手を取り合い、あの日のように舞い、あの日のように空の花を眺めた今日という日は、「あの日」のちょうど1年後。ただ違うのは、少しだけ大人になった二人と、その距離と、そして帰る場所が同じだということ。

こうしてほしい、ああ言ってほしい…なんて、理想はいくらでも思い浮かぶけれど、どんなにそれとかけ離れていていたとしても、結局は彼なりの表現で、彼の言葉が欲しいのだ。
似た容姿ですんなりと思い通りの言葉を貰っても、それは彼ではない。
不器用で、照れ屋で、そんなスコールがくれる言葉だからこそ価値がある。リノアは身に染みて感じたのだった。

理想と現実は違う。だけど、だからこそ面白い。だからこそ人は近付こうと努力する。だからこそ理想以上の言葉をくれた時、どんなプレゼントよりも嬉しいのだ。





会場の隅っこで、一人の男性が二人の様子を見て微笑み、夜に溶けたことなど誰も知らない。










END


=====================
読破感謝です!

元拍手お礼文で、14周年を迎えたFF8を記念して、書いてみました。
…意味分かりましたか?笑
謎の人物レーゲンは私にとっても謎です。ただ、スコール自身が描く理想(こんな風に素直に言えたら、みたいな)と、リノアの理想(こんな風に言ってもらえたら、という感じ)を詰めた人物にしてみました。

「レーゲン」はドイツ語で「雨」。「スコール」が「突風を伴う激しい雨」というニュアンスなのに対して、『スコールに似てるけど、でもスコールほど無愛想でもぶっきらぼうでもないキャラクター』として登場させてみました。

彼が二人の創りだした妄想の人物なのか、それとも生きた人物なのか、それはこれを読んだ皆様に委ねます。



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