サムライの息子 
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さすが、あの南次郎の息子
だな。サムライの血が流れ
てる、見たまんまにだ。
そして、あのアホとそっくり
だ。




『おチビ』

「七貴さん!」

『強くなったじゃねぇの』




生意気だ、って思うくらい
可愛げが無くなっていたが、
俺の前で笑うおチビは昔と
変わらないあの無邪気な笑顔
だった。変わっていない、
そんな気がした。




「七たん、知り合い?」

『あぁ、俺にテニスを教えて
くれた人の息子』




だから、小さい時からおチビ
のことも知っている。あの、
アホのことも知っている。




「お前達も暇そうだね〜」

『暇じゃn「うん、そうだ
ね〜」




急になんだ、零。人の言葉
遮りやがって。




「お前達、今度ウチの部見に
来るかい?」

『いいのか、バーさん』

「かまわんよ、手塚達も
会いたいだろうしね」

「わーい!」




……零の喜び様はなんだって
いうんだよ。久しぶりに
見たぞ、こんな生き生き
してる零を。




「リョーマも青学に入る
らしいからね」

『そうなのか』




おチビの方を向くとコクりと
頷いた。そうか、それは
楽しみだな。


  




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