14#:聞くも聞かぬも恥 拍手log
「委員長」
「ん?」
朝方、ラウンジでたまたま会った間々原と一緒に朝食タイム。
基本休日の食事は事前に連絡をすることになっていて、寝坊する人が多いためか食堂にいる人はまばらだった。
味噌汁にご飯、間々原が食べるのが苦手な焼き魚にサラダ、それに牛乳が目の前に並んでいる。
今日の味噌汁は豆腐にわかめ、なんでもオーソドックスのものがおいしい。
天気もいいし晴れやかな気分で俺は味噌汁をすすっていた。
「ふぇらって何?」
ブハアアアァァァァ!
「いっ委員長?!」
「げほっ、げほっあ゛ー・・・げふっ」
せ、盛大に噴き出してしまった。
朝食が無事だっただけマシだ。
ってか朝っぱらからとんでもないことを・・・さすが間々原と言うべきか。
「大丈夫?」
「うん、もう平気だよ」
噴き出したものを処理して、こちらを睨んでいた食堂のおばさんに謝る。
新しく牛乳を注ぎながら先程の質問にどう答えようか悩む。
ってかなんで知らないんだ?
確かに性教育では習わないけども・・・中学生の時とか一番馬鹿な時代だし深夜に集まれば絶対そーゆー話に否が応でもなるじゃない。
かく言う俺もソレで知ったわけだし・・・。
ってか携帯とかでググるとかあるじゃないの!
「なっなんで知りたいの?」
「ん?いや、昨日ヨシキにしてって言われたんだけどね、」
「して?!」
「うわっびっくりした!」
思わず大きい声を出してしまった。
「うん、まあそれでね、わかんなくてさ。友達に聞けっていうし・・・きっ昨日はいろいろあったから忘れてたんだけど今思い出したから」
何があったかは聞くまい。
なんだか顔が赤いもの・・・!
あたりを見渡せばあまり人もいない。
こっ小声で言えば聞かれないはず。
「ふぇ、フェラってのは・・・その、」
「うん」
「その、ち、ち、ち・・・」
ダアアア!!!!!
いっ言えないっ!
恥ずかしい!
「ちちち?ちちちって何?」
「う゛っ」
前のめりで知識欲に駆られた瞳をこちらに向けてる間々原。
な、なんで高岡くんが教えてくんなかったんだ!
「たっ高岡くんに聞いてっ」
「無理だよー!ヨシキ教えてくんなかった!」
「かっか、柏木とか!」
すまん、柏木!
「えー!委員長知ってるじゃんかあ!教えてよー!」
助けて、柏木!
「だっだって、だって・・・!」
「お願いだよー、気になるんだもん!ふぇらがふぇらちおってやつの省略形ってことは知ってるん」
「わあああああ!!!!!」
とっとんでもない事を言う!
思わず間々原に負けないように大きな声を出してしまった。
また食堂のおばさんに睨まれた・・・。
「わっわかったから、教えるから、そのっフっフェラとか言わないで・・・」
「うん?わかった!」
元気な返事だこと・・・。
「その、フェッフェッフェラってのはね・・・」
「うん」
「その・・・ち、ちんっち、ち・・・ちんこをね、」
「っ!」
「ち、ちんこをなっなめ、舐めることを・・・ぃぅ・・・・・」
「・・・・・え?」
「だっだからっちんこをな、舐めることがフェラなのっ」
「は、な、なんっな・・・」
俺は真っ赤になった顔を両手で塞いだ。
間々原は顔を赤くしたり青くしたりしてる。
・・・わかったようで何よりだ。
「委員長ごめん・・・」
「・・・うん」
「う゛ぅー・・・よっヨシキのばかっあほっ変態っ!」
爽やかな朝がなんだか微妙な空気になった。
「とりあえず・・・食べようか・・・」
「うん・・・」
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