22センチの赤い糸

「啓センセ、何作ってるんですか?」
「靴下。これにサンタさんへの手紙を入れてもらおうかなって」

細い指をくるくるまわして赤い靴下を作る啓先生。
子供たちのためにって遅くまで残って頑張ってる。
俺はすることないけどなんとなく啓先生の横で日誌を書いていた。
ストーブが熱いのか、俺の顔が熱いのか。
よくわかんないものだ。

「拓先生、日誌できたら僕に提出ですからね」
「わかってます」

日誌なんてとっくに仕上がってるけど貴方の側にもう少しだけいたい。

「よしできた!」

啓先生の手には真っ赤な靴下が握られていた。
少し大きい靴下。

「ホント、先生器用ですよね」
「ふふっありがと」

俺も日誌を先生に提出する。
あわよくば一緒に帰ろうという魂胆。

「日誌もバッチリ!」
「クリスマス用意もできましたしね」
「あとはお菓子買いに行かなきゃね」
「あ、俺も一緒に行きますよ」

ちゃっかり立候補。

「クリスマスイブまで拓先生を僕が借りたら、彼女に怒られちゃう」
「大丈夫です、彼女いないんで」

啓先生は俺を見て目を見開いてる。
そんなにおかしな発言だっただろうか。

「彼女、いないの?」
「?・・いませんよ?」
「もし、あの僕が拓先生好きって言ったらさ・・・候補ぐらいには入る?」

今度は俺が目を見開く番。
頭が真っ白になる。

「ごっごめん!忘れてっ」

その場を急いでいなくなろうとする啓先生を慌てて引き留める。
未だに頭がおいついていかないけども。

「はっ離して・・・!」
「あの、啓先生って俺が好きなの?」
「わ、忘れてってば!」
「俺たち、両思い?」
「へ?」

しばらく間抜けな顔して見つめ合う。
あ、ヤバい。
俺顔真っ赤かも。
啓先生の手を離してその場にへたり込む俺。
なんというか、俺マジで間抜けだよね。

「拓先生は僕が好きなの?」
「うっ・・・そう、ですけども」

改めて聞かれると恥ずかしい・・・!
啓先生は少し顔赤くして俺に笑いかける。

「僕も、拓先生が好きです。付き合ってください」

にこにこした顔も、ピンク色の頬も、細くて綺麗な指も、子供が好きなとこも、人一倍頑張り屋なとこも全部好き。
これにNOを出す理由なんてない。

「よろしくっおねがいします!」

がばりと抱きついて啓先生の感触を確かめる。
うわあ!夢じゃないっ!

「んんっ・・た、拓センセっ!く、くすぐったい」
「啓先生を堪能してるんです」
「っあ!やっ耳だ、だめっ」

啓先生はくすぐったがりらしい。
俺は悪戯心に火がついて耳を舌で荒らす。

「あっあん・・ひぅぅ耳、あっああやあっ・・・ダメだってばっ」

夢中で荒らしてたら啓先生の声がやらしくなってきた。
しまった、最初っからやりすぎた!

「ごめんなさい、啓先生が可愛くてつい・・・」
「・・・」
「啓先生?」

啓先生は膝を立てた姿勢から微動だにしない。
しばらくすると俺を涙目で見上げてくる。

「拓先生のばか・・ったじゃん」
「え?」
「たっ・・・勃っちゃったの!」

み、耳だけで勃起?
啓先生の股間に手を当てれば確かに勃起していた。

「ふっ、あん・・」
「啓先生腰揺れてる」
「あ・・だっ、だって」

顔を押さえて足を擦り合わせてる啓先生。
なんて可愛いんだろ。

「大丈夫、責任はとりますから」
「ひあっ!ああっ拓先生っ、いきなりすぎっう、ああん!」
「啓先生感じやすいんですね。もうちんこぐしょぐしょですよ」
「あっやあん!いわないでっああっや、はぅぅ!それやだあんっエプロ、むりぃぃぃ」
「気持ちいいでしょ?もっとぐしょぐしょなりましたよ?」

エプロンでゴシゴシと亀頭を刺激すると悶えてる啓先生。
壁に身体を預けて、いやいや言っても足を広げて腰を揺らしてる。

「啓先生って淫乱さんだったんですね」
「やあ!ちがっ淫乱じゃないもんっ!うああっも、むりぃっ!ち、ちんこ限界なのお・・・!」
「啓先生可愛い」
「あっあっああん!でちゃ、あっひいあああっあんっ!」

啓先生は身体を震わせて射精した。
下半身はどろどろしてて卑猥。
エプロンもぐしゃぐしゃになっちゃった。

「うあっ・・あ・・・手、ごめんね。汚しちゃった」
「いいですよ。啓先生可愛かったです」
「うぅっ」

しばらくじっと俺を見てた啓先生。
視線が俺の股間に向く。
・・・あまりじろじろ見ないでほしい。
啓先生の痴態に俺のちんこギンギンだもの・・・!

「ね、拓先生」
「なんですか?」
「その、僕のお尻に拓先生のちんこ挿れていいよ?」

そう言いなり啓先生は自身の精液をアナルへ塗り込んで解していく。
ちんこが限界まではりつめて痛い。

「うっんん・・・んっ」
「代わりますよ、啓先生」
「あっま、んんっ!ひっあん!」
「啓先生の中熱いよ」
「ああっ!ふああっだめっだめえ・・!そこ、だめなのお!あんっあっ!」
「ここ?」
「あっあっそこ、ぶるぶるしちゃやだあっちんこ、ふああぞくぞくするぅ」

腰を痙攣させながら募る射精感を耐えてるらしい啓先生。
いつのまにかアナルに入る指は3本になっていて、中のシコリを引っかけばいくらでも指を飲み込みそうだ。

「はあん!も、拓せんせの、ちょうだいっ奥にほしいのおっ」
「本当セックスになると人が変わるよね。淫乱な啓先生たまんない」
「ああっ啓淫乱なのぉ!だからっあんっ啓の淫乱なアナルに、はあん拓先生のぉちんこハメてぐちゃぐちゃしてぇ!」
「っは!余裕ないんで今後煽るの禁止で」

アナルにぺニスをつけてゆっくり押し込んでいく。
中の壁が熱くて絡み付いてくる。

「はあん!拓先生のちんこ、気持ちいい」
「煽らないでくださいってば!」
「ひいんっあっあん!はあっあっそこ、そこお・・・!気持ちいいのお!」

普段どちらかと言えばやさしいとかおとなしいとか真面目な印象がつよい啓先生。
そんな啓先生が今俺の下で俺のちんこにアナルを犯されて喘いでるなんて少し信じられない。
でもこの温かさで夢じゃないなあって実感する。

「は、やあん!あっあん!も、イくっイく!でちゃう!でちゃうよおっ」
「いいですよ」
「はっあ、んあああっ!」
「っ!」

啓先生はまたエプロンに精液を吐き出した。
俺も最後の締め付けはヤバかった。
中出しはさすがにと思ってズルリとちんこを抜いた。
数回扱いて啓先生のアナルに向かって射精した。
2人分の精液にまみれた啓先生は卑猥だった。

「啓先生ってセックスの時人が変わりますね。何か意外」
「うっ・・・よく言われるの・・」

よ・・よくだって?

「絶対俺とのセックスじゃなきゃイケないようにしますからね!」
「わわっ!今僕にくっついたら精液ついちゃうからっ」
「構いません!」

ぎゅっと啓先生抱き締める。
髪に額にとゆっくりキスを落としていく。
そして唇にキスをする。

「んっ・・ね、拓センセ・・・左手貸して」
「ん?いいですけど・・・どうかしました?」

啓先生はエプロンのポケットからさっきの靴下の残った毛糸を取り出した。
啓先生は毛糸をくるくる俺の小指に結んでから自分の左手の小指にも結ぶ。

「運命の赤い糸!」

少し恥ずかしそうに笑う啓先生はいつもどおり。

「早く僕を拓先生のセックスに依存させてね?」

挑発する瞳と甘えた声は今日はじめて知った顔。

「もちろん!一生糸は繋ぎっぱなしですからね!」

どちらも俺が大好きな啓先生。



およそ20センチ、正確には22センチの赤い糸。
手繰り寄せればすぐそこに愛しい恋人がいる。




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