炬燵と蜜柑

「なーなー、お兄ちゃんに構えよー」
「嫌だ、眠い」

炬燵でうとうとする俺にちょっかい出してくる従兄弟のすぐる。
大学生なんだけどイマイチ落ち着きないし正直うざい。
もう中学生の俺を未だに子供扱いするし。

「ほら明、みかんだよ」
「ん」
「よく噛めよー」

ほらまた子供扱い。
留守番だって一人で平気なのに、今日みたいに親がいないとわざわざ来るのだ。
俺は仰向けになって蜜柑を食べる。
少し酸っぱい。
目を瞑って黙々と蜜柑を咀嚼していく。

「ちゃんと起きて座って食べなさいって」
「うっさい、眠いの」

足で俺をつついてくる。
俺はその足を自分の足で弾く。
炬燵の中の攻防戦。

「ゆーこときけー」
「っんあ!」

うっ・・・なっなんか変な声出た・・!
ふ、太ももくすぐったかったからっ!
目を開くとなんかニヤニヤしながらこっちみてる。
む、むかつくっ!

「あらー明くんてば可愛い声だしちゃって」
「出してない」
「照れてるじゃーん」
「うっさいうっさい!」
「じゃあ、これは?」
「ひっや、ばかばかやめろよぉ!ううぅぁ」
炬燵の中で足を掴まれてちんこをぐにぐにと踏まれる。
足を閉じようにもやっぱり大学生と中学生じゃ力の差も歴然としていて閉じれもしない。
すぐるの足を手で退けようとしたら足をガタガタ揺すられてそれどころではなくなった。

「ああっ!!!ばかっや、んんっん」
「明くん気持ちいいの?」
「ちがっやあん!すぐ、すぐるっやめ、やめて!」
「まーた呼び捨てにする」
「はひっあっあん!!ご、ごめっうああん!うっああんっ」

ちんこの筋に添ってちんこを撫でられれば身体がビクビクはねてしまう。
くそっ!
こんなんで、こんなんが気持ちいいとか変態じゃんかっ!
すぐるにも軽蔑されるっ!

「ごめっ、ちゃっちゃんとするからあっ!やめてぇ」
「どーしよっかなあー」
「うあっばかばか!ぐにぐにするなよお!ふぅっ」
「明くん顔真っ赤」
「ひっ!み、みるなあっ」

すぐるがカカトでタマを揺すると気持ちよくて腰が揺れちゃう。
俺のちんこは完全に勃起していて、こともあろうにダラダラと先走りまで溢していた。
俺は片手でちんこを押さえて、片手で顔を隠してすぐるの足技を耐えるしかできなくなった。

「ふ、んっう・・・うぅっ」
「明くん腰が揺れてるよ、そんなに俺の足気持ちいい?」
「なっちがうちがう!あっあん!やあっはあんっ」
「強く踏まれるの好きなんだ」
「はひ、やっやめ!うあああっあっぶるぶるしちゃやだああ!ひう、あああっ」

ビクビクと腰が跳ねて射精してしまった。
おしまいだ。
顔を隠して歯を食いしばる。

「あれ?射精しちゃった?」
「っ!」
「わー、ぬるぬるすんね」
「やっばかっやめろよお!」

精液でぬるぬるする下半身をすぐるの足が撫でる。
ぐちゃぐちゃと音が聞こえそうで気が気ではなかった。
ふと俺の足をつかむすぐるの手と足がなくなった。
ほっとしてすぐるの方を見るとすぐるがいなくなってた。

「すぐる?」
「また呼び捨てにする」
「うわっ」

すぐるは俺の横からひょっこり顔を出した。
でかい図体のくせに炬燵の中を移動してきたらしい。

「いやあまさか足でちんこぐりぐりしただけで明がイくとは思わなくてさあ」
「あっやあ!ばかすぐる!触んな!」
「ちんこべたべたしてる」
「や、やだっ!」

ちんこをぐちぐち弄られ、堪らず腰をひく。
「・・へ?」

腰にゴリってなんかあたった。
恐る恐る手を伸ばせばすぐるのちんこだった。

「え、なっなん・・・」
「明の感じてる顔見てたら勃っちゃった」
「は、ちょ」
「責任とってね」
「うあっは、ど、どこ触ってんだよおっんっ」
「明のお尻の穴」

自分の精液でどろどろしてるお尻の穴に指が入ってくる。
最初は苦しいだけだったのにだんだん馴れてくると気持ちよくてたまらない。
お尻の穴が気持ちいいなんて冗談じゃない!
すぐるに変態って思われたら俺もうすぐると一緒にいれないっ。

「ンンッ!はあっやめ、あっああ」
「明ってば可愛いー」
「ふあっあん!はっああっ」
「気持ちいいんでしょ、ちんこびんびんじゃん」
「ひぃっばかばかああ!も、やだあん!」
「明、ちょっと我慢してね」
「へ、あっああ・・・うそうそ!ひいいあああ」

すぐるは俺の腰をつかむとぐりぐりとお尻の穴にちんこを押し込む。
痛くはないけど変な声が止まらない。

「すぐ、るっやだっ、あっはあん!やだあっ」
「明気持ちよさそーだけど?」

だから嫌なんだっ!

「は、あうっ!そこっそこやだっ!」
「あ、ここ気持ちいいの?」
「あんっ!や、あっあっだめえ、すぐっるぅ!も、でちゃ」
「ちょっと待って」

そう言うとすぐるは俺のシャツを引っ張って、シャツの裾でちんこを包んだ。
このままだと自分の服の中に射精することになるっ!

「な、やっばかばかああ!すぐるっ、これいやあっ」
「さっきはパンツの中に射精したのに?」
「なっだって、あっひん!ああんっあっも、むりいっでるっでるぅ!」
「可愛いなあっ明は!お兄ちゃんのちんこにずぽずぽされてイっちゃうの?」
「いうなあっ!ばかあっひっいっああっ!!んぅっんんあああああ!!!」
「っは!」

俺は服の中に、すぐるは俺の中に射精した。
炬燵の中は大惨事だ。
最悪だ。
まさかすぐるにちんこ踏まれてイって、さらにすぐるのちんこをお尻に挿れられて、ずぽずぽされてイくなんて。

「すぐるのばか!なっなんてことすんだよっ」
「明くん気持ちよかったでしょ」
「そんな、そんなことないっ」
「ホント?」
「はあんっ!は、あ・・・うぅんっ」

まだ中に挿ったままのすぐるのちんこがゆるゆると動く。
歯を食いしばって耐えるけどなんだか物足りないし、もっとさっきみたいに奥をグリグリしてほしい。

「明くん奥にほしいんでしょ」
「っ!」

無意識に腰を押し付けてたらしい。
一気に顔が熱くなってすぐるから離れる。

「そんなに照れなくても」
「ちがっう!もう、ちんこぬけよぉ」
「俺のちんこずぽずぽされて気持ちよくなってる明くんが可愛いんだもん」
「可愛くないっ!」
「俺はそんな明くんが好きだよ?」
「なっ・・・!」

すぐるを見ればにこにこ笑って俺を見てる。
好きって、好きって、好きって何?

「何言って、」
「俺のゆーこと聞かない明くんもすぐ拗ねる明くんも俺のちんこでお尻の穴ずぽずぽされてアンアン言ってる明くんも」
「アンアン言ってない!」
「ぜーんぶ好きだよ」
「う゛っ・・」
「明くんも俺好きでしょ。ははっ明くんが可愛いからついつい意地悪しすぎちゃった」

やっぱうざい。
うざいうざいうざい!
俺がすぐる好きなのもすぐるに甘えてたのもすぐると対等でいたかったのもぜーんぶお見通しって訳だよ!

「うざい!好きじゃないっ」
「はいはい。素直じゃない明くんも好きだよ」
「うぅぅ・・・」

か、勝てる気がしない!

「とりあえず」
「なんだよぅ・・」
「もう一回俺のちんこにお尻の穴ずぽずぽされてアンアン鳴いて」
「なっ!は、あんっやっばかあ!!すぐる、そこっそこやだやだあっ」

すぐるのせいで炬燵がさらにぐちゃぐちゃになったのは言うまでもない。



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