12:不愉快の原因追求
「だっ大嫌い・・・変態・・嫌い・・・」
ミツルに事故でセルフ顔射をさせてしまい、しかもそれを西に見られると言う大変なことをしてしまった。マジでそこまでさせるつもりはなかったんだが・・・。
ミツルはと言うと散々に俺を罵り出て行った。
気落ちしても仕方ないと思い早々夕食をとって風呂に入る。
そういやミツルで遊んではいたが俺ヌいてないな・・・。昔の玩具にサラサラ興味はないし手は出さない主義だがそろそろ一発ヤっておきたい。
ため息を付いて去年の玩具に会いに行くとする。
水道まで来たところで俺以上に気落ちしてるやつを見つけた。
マジ今一番会いたくないナルシスト野郎だ。しかしあの嫌みったらしいナルシスト光線はどこへやら。・・・壁にすがりつきながら歯磨きしてる。
「あ゛・・・存在猥褻物」
「ンだとこのナルシスト野郎」
「お前のせいでっ!お前のせいで・・・!」
「うわっ、きたねぇ!せめて口ゆすいでから文句言えよ!」
律儀に口をゆすいで歯ブラシをケースにしまいまた俺に掴みかかるナルシスト野郎。
なんなんだ、コイツ!
「お前、ミツルにとんでもないことしただろ・・・」
「・・・どれ?」
「どっどれだと?!」
ナルシスト野郎が撃沈した。おそらくミツルはあの後ナルシスト野郎のとこにいたに違いない。チッ・・・町田といるのかと思ってたのに。
つーかナルシスト野郎は怒るでもなくなぜ沈んでんだ?
「お先に頂いて申し訳ないですねー」
更に沈めてやろうと嫌みったらしく言ってやる。
「ハッ・・突っ込めてないくせによく言うよ」
ミツルから聞いたのか?
「まあお前のせいでミツルと関係は進展しなかったけど俺でもOKは出たからね・・・それにお前のおかげですることしたし」
「なんだと?」
「友達とあーゆーことするなんてミツルに言うもんじゃないよ」
ナルシスト野郎は立ち直ったらしく俺を見る。嫌みったらしいナルシスト光線も全快だ。
イライラするイライラするイライラする・・・!
「ミツルはヨシキ君には渡さないよ」
「俺もさらさらお前に譲るつもりはないよ」
踵を返して戻っていくナルシスト野郎。マジいけすかない。ナルシスト野郎は思い出したようにくるりとこちらを向いてニヤリと笑う。
「ミツル、今日俺の部屋に泊まるから」
それだけ言ってスタスタ帰るナルシスト野郎を本気でブチのめそうかと思った。くそっイライラする!
俺は早足で去年の玩具の元へ向かった。
「ヨシキ君から僕に会いに来るなんて珍しいね」
去年捨てた玩具が俺にすり寄ってくる。マジで邪魔。
「斉藤、呼び方違うだろ」
髪を引っ張って俺から引き剥がす。斉藤は呻きながら俺から離れた。
「う゛っ・・すみませんでした。高岡様」
「喋んなくていいから早くしゃぶって」
蹴り転がしてしゃがませる。
去年はドMに躾たから斉藤はこれぐらいじゃ痛いどころかものたりないぐらい。ただコイツは欠陥品でこの行為を割り切れてない。いつまでも恋人気分。マジ反吐が出る。
「ンンッ!高岡様の久しぶりっはあん!」
シャワー室の一番端のブースから濡れた音を響かせる。
コイツフェラだけはうまいと思ってたんだがなかなか勃ってくんない。イライラしてるから?
「マジ全然気持ち良くない」
「うぶふっぐっう゛あ゛う゛っうう・・・!」
期待してペニス勃起させてる斉藤。ガチガチにさせてる斉藤のペニスを足で踏み潰す。足を揺すれば斉藤は簡単に射精した。
「何イってんの?俺に許可なくイってんじゃねーよ」
「いぎぃぃあ゛あ゛あ゛っあああん!」
「はっはしたない身体」
そうしたのは俺なんだけど。
乳首についてる2つのピアスは俺がぶっ刺したヤツ。丸いリングをぶら下げてる乳首はでかい。拡張してやって感度もバツグン、昔はこの乳首がお気に入りだった。西に貸したら西も乳首イイって褒めていた。それぐらい感度がいい。
ピアスに指をひっかけて乳首を引っ張ってやる。
「ひああん!あっあっああん!おっぱいきもちいいっはあん!きもちいいですっ!ひぅぅぅっ!」
「はいはい」
千切れるんじゃないかってぐらい引っ張ったのにただきもちいいきもちいい喘いでる。またペニスを潰せば射精した。
「お前さ、俺の言ったこと聞いてた?」
「ごめんなさっすみませんっう゛あ゛あ゛あ゛っ」
「ははっ乳首千切れそう」
泣きながら許しを乞う姿にはちょっと興奮する。俺に縋る姿は嫌いではない。これがミツルだったらなあって考えたら勃起してしまった。
でもミツルは今あのナルシスト野郎のとこにいて、ナルシスト野郎とこんな事シてんのかな。あー・・・イライラする。
「オイ、後ろ向け」
「へ、あっ」
斉藤を立たせてケツを突き出させる。壁に頭を押しつけて慣らしてもないアナルにペニスをぶち込んだ。
「ぐう゛あ゛あああっあ゛あ゛!」
「うるせえ、人が来るだろ」
「ひっいあ゛あ゛っああっ!あんっ」
「くそっ!イライラするっ!」
「はあっああん!あっああ!きもちいいっイイっ!」
ガツガツ奥を抉ってやれば涎垂らして喜ぶ。気持ちよすぎてぶっ飛んでるらしい斉藤。俺はいつまでたってもイける気がしないってのに。
「うあっは、ああん!も、イくっイっちゃうっ!」
「はえーんだよ!」
「いぎいいいああ゛っ!あああ・・・!」
裏スジを爪で引っ掻いたら斉藤は痙攣しながらイった。俺は斉藤の中からペニスを抜いて自分で扱く。
ミツルはナルシスト野郎のとこにいる。ナルシスト野郎とこんな事シてるかもしんない。イライラするイライラする。
「・・くそっ・・・ミツルっ!」
俺はまだ痙攣しながら快楽に顔を染めている斉藤にぶっかけた。
「え・・・?」
「じゃーな」
俺は斉藤をそこに残して違うシャワーブースで身体を洗った。やっぱ飽きた玩具で遊ぶもんじゃないな。何一つ気持ちよくもなければ興奮もしない。
さっさと着替えて部屋に戻ろう。
「不機嫌そーじゃん?」
「・・・西」
「斉藤君と遊んでたでしょ、声響いてた」
「チッあのクズ」
「相変わらず昔の子にはつめてーの」
町田がいないとホントクールだな、コイツ。
「お前も遊んでくれば?まだシャワーブースにいる。いつものトコ」
「今日はパス。そんな気分じゃない」
「あっそ」
「柏木君にわんちゃんとられた?」
カチンときて西に掴みかかる。殴ろうとした手は西に止められた。
「俺に当たんないでくんない?」
「お前ムカつく」
「図星なわけねー」
「まだとられてない」
「ふーん」
西は俺の手を引きはがして俺に掴みかかってきた。壁に背中を叩きつけられる。
「・・・いってぇ・・テメッ」
「でも気をつけないとわんちゃんだって優しい飼い主がいいに決まってるよ」
それだけ言って西はいなくなった。俺はその場にズルズルへたり込む。マジでイライラする。
「チッ・・・西のヤツ何だってんだ」
俺は重い足取りでルームメイト不在の部屋に戻った。
朝方5時過ぎに人の気配がした。こそこそとドアの前でなんかしてる奴がいる。
「ミツル?」
「ひっ!」
薄暗い中小さくなってこちらを伺ってる。チラチラこっちを見てはドアを見て動かなくなる。
「ミツル、おいで」
案外素直にこっちに来るミツル。ちょこんと座り込む姿が小動物だ。
「イッセイは?」
「・・・部活、朝練あるから。僕はまだ時間あるから、その・・戻ってきた」
「おかえり」
「・・・ただいま。・・あのさ、ヨシキ」
「うん?」
「大嫌いとか言ってごめんなさい」
別にミツルが謝ることでもないのに。そして上目遣いでごめんなさいなんて朝勃ちついでに犯すぞ。
「お、怒ってる?」
「いや、別に怒ってはないから。俺もごめんな」
「ホントだよ。僕は怒ってるからねっ!」
「ははっごめんごめん」
顔を膨らませてブーイングするミツル。もうセルフ顔射はしないと心に誓う。セルフ顔射は。
「ミツル、一緒に寝よう。イッセイじゃないしまだ起きるには早い」
「僕自分のベッドで寝る」
「ミツル」
しばらく睨めっこをしていたらミツルが布団に入ってきた。子供体温、温かい。
「何もしないでね」
「・・・たぶん」
「やっぱ自分のベッドに・・・!」
暴れるミツルを抱きしめてやればおとなしくなった。頭に鼻を埋めたらナルシスト野郎と同じ匂いがして些か不愉快だが今は気にしないでおく。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
そういえばあのイライラがようやくおさまったらしい。ああ・・・なんかすげー気分いいかも。
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