セーラー服#

「どうしたの?セリーが1人でランチなんて珍しいじゃない」
「あ、りっちゃん」

りっちゃんは同じサークルでみきちゃんと仲良しの友達だ。
俺と違って真面目なみきちゃんは真面目なりっちゃんとすごく気が合うらしい。

「安倍は?」
「先輩に本借りるから遅れるってさ」
「ふーん」

聞いといて興味がなさそう・・・!
りっちゃんホント自分以外に興味ないよねっ!

「てか時生知らない?」
「なんで?」

珍しい。
時生と仲良いのは知ってるけどりっちゃんから聞くなんて。
時生はりっちゃん好きだからよく聞いてくるんだけど。

「いやさ、一緒に飯食おうとか言ってたのにいねーの。わざわざ混んでるコンビニ行ったんだぜ?」
「りっちゃんアホだなー。早めに行けば混んでないよ?俺一限ないからみきちゃんの分も一限に買った」
「お前ホント安倍好きだなあ」
「みきちゃんが好きなものは把握してるからね!今日はシーマヨとネギトロと納豆巻きにしたんだー!あっ唐揚げはね一緒に食べようかなって思って」
「はいはい、わかったから」

みきちゃんはおにぎりの時はシーマヨ外さないんだよね。
シーチキン好きなんだよ、可愛いでしょ。
どれだけ可愛くてもみきちゃんは俺のだけどね!

「セリー・・・考えてること顔に出てるよ」
「嘘!みきちゃんについて考えてたんだけど!」
「・・・安倍についてそれだけ考えてられるならドイツ語もそれぐらい真面目に受けろよ」
「無理無理、アレみきちゃんがとるって言ったからとっただけだし」

ちなみに時生もりっちゃんがとるから!ってとってた。
ドイツ語、馬鹿には難しいんだ。

「てかセリーさ、部室で飲みした時に安倍とセーラーでヤっただろ」
「我慢できませんでした」

アレで我慢?
無理無理、何のいじめ?
据え膳食わぬは男の恥だよ!
よく意味知らないけど。

「てか学校でするなよなあ」
「え?!見てたの?!場合によっては記憶を消しにかかるよ?」
「・・・うわあ」
「何そのドン引き顔」

みきちゃんのちんことかアナルとか見てたらただじゃおかないよ?
高校の修学旅行以来温泉さえ禁止しているんですからね!
みきちゃんの裸なんて誰にも見せないよ。

「いや・・・まさかマジで学校でシてるとは・・」
「・・・ん?」
「セリーなら引っ掛かるかなってカマかけたらマジだった」
「お願いっ!みきちゃんには言わないでっ!」

回し蹴りじゃすまない!
怒ると手がつけらんないぐらい暴れるんだから!
そして何よりこの前みたいな感じになったら俺みきちゃん足りなくて死んじゃう!
最近やっとノーマルセックスでブジー使うのOKになったんだからっ!
この調子でコスプレセックスをノーマルセックスにしようと企んでるんだからっ!

「いや、言わないけども」
「ありがとう。唐揚げ一個あげる」
「サンキュー」

賄賂までばっちりだ。

「あ、そういや俺時生と付き合ってんだ」
「そうなんだー・・・ってマジで?!ひなちゃんは?」
「フェイク」

うわーうわー!時生おめでとう!
絶対りっちゃんはノンケだと思ってたのに!

「なんでっなんで時生?」
「アレ?安倍から聞いてないの?」
「うん?」
「安倍には時生好きだって言ってたから。相談みたいな」
「俺にも言ってよー!」
「え・・・セリーに相談して解決するとは思えないけど」

りっちゃんひどっ!
俺だって役にたつのよ!
たぶん。

「いやあ・・・セリーがネコかと思ってたがまさか安倍が」
「俺みきちゃんが童貞捨てたいなら処女捧げるけど。他の奴になんて嫌」
「安倍童貞なの?!」
「中1から俺が独占してるからねっ!」

もうあの頃から可愛くて可愛くて。
お尻のラインとか足とか綺麗なんだよ。
・・・思い出したら勃っちゃう、やめよう。

「長いなあ・・・。安倍美人だけどどちらかと言えば格好いいしさあ、いや安倍がネコとかなあ・・・想像できん」
「想像すんな」
「あの真面目なやつがアンアン言ってんの?えー・・・」
「馬鹿にすんなよ!ハンパなく可愛いんだぞ!ちょーエッチな格好でおねだりするんだぞ!」
「ギャップパないな!」
「舌っ足らずで大地なんて呼ばれて見ろ、俺限界」
「お前ホントヘタレだな!」

いやいやいや可愛いんだって。
俺絶倫になれるもん。

「てか時生といつから?」
「つい最近。お前等が来なかった飲み会の時にまあいろいろ、ね?」

ははーん、襲ったな。
同意ではない感じ。
わかるわかる、俺13歳の時に経験したから。

「時生がネコなんだー。いいなあ毎日甘い生活」
「お前等一緒に住んでるじゃん」
「部屋・・別なんだ・・・」

毎日みきちゃんを抱っこして寝る計画がっ!
すごい反対したんだ、みきちゃん。
寝室一緒のが長続きするって親が言っても別れないから平気って男前に言ったし感動して別でいいとか言ったけどやっぱり毎日寝起きのみきちゃんを堪能したい・・・!

「セリーうるさそうだもんな・・・」
「えっ?!」

みきちゃんと同じこと言われた・・・!

「まあ今は幸せだよ。お前等みたいに長くやれればいいんだけど」
「大丈夫!お互い好きなら!」
「簡単に言うよなあ」
「うーん・・・あ、秘密を無くすとか?俺最近自分の趣味をカミングアウトしたよ」
「その趣味聞いてもいい?」
「コスプレイ。体操服渡して着て下さいって土下座しました」

ドン引きされた。

「みきちゃんと同じ目してるっ!」
「いや、コスプレイって。そら罰ゲームのセーラー服でノリノリだよな」
「たまんなかったです。りっちゃんにだって何かあるでしょ?」
「・・・・時生が1人でシてんのがたまんない」
「わかるわかる、俺みきちゃんがそんなのシてくれたらたまんないっ」
「だってな、つい昨日もさせたんだけどマジりっちゃん言いながらとかたまんなくて・・・!」
「させたってちょっとりっちゃん!俺もみきちゃんに頼んでみようかな!」
「我慢してる顔とかたまんないよな!」
「わかるわかる、涙目でねだられたらマジたまんなっ」
「お前等死ね」
「「う゛ッ・・・!」」

みきちゃんの回し蹴りが炸裂した。
俺は後頭部、りっちゃんは顔面に。

「お前等ココ学校だからな!なんて話してんだ!」
「「ごもっともです」」
「全く時生もなんか言ってやれよ!この変態共に!」
「コスプレイしてる奴に変態とか言われたくな・・」
「うわああありっちゃん!」

ヤバいヤバいヤバい!

「・・・なんだと?」
「え、安倍ちゃんそんなことしてんの?」
「そんなこととはなんだ!時生とかりっちゃんの前で1人でシてるくせに!」
「ちょっセリイイイィィィィ!」
「は?!な、なんで知ってるの?!」

時生反応も馬鹿だなあ!

「律、大地から他に何聞いた?」
「・・童貞・・・・・セーラー服」
「死ねっ!馬鹿大地っ!なんてことバラしてんだよ!」
「ぎゃあああっ!」
「だっ大地なんかっ大地なんかっ大嫌いだー!」
「そんなこと言われても俺はみきちゃん大っ好きだー!」
「黙れ駄犬!」

顔面が2日も腫れるほど殴られました。
ちなみにりっちゃんは後日時生の前で1人でするという辱めをうけたらしい。
意外に時生が静かに怒ってることに俺はびっくりしました。



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